オギノ流!最低限心がけるべきリールメンテナンス~基本編~

大事な釣り道具たち。特にロッドとリール。みなさん、釣りの後にどうしてます?ちゃんとメンテナンスしてますか? そんな釣り道具たちを長く大切に使い続けるための『最低限のメンテナンス術』を少し学んで実践してみませんか?

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教えてくれるのは利根川&湾奥のレジェンドアングラー

【Profile】
荻野貴生(おぎの・たかお)
湾奥のシーバス釣りに造詣が深く、シーバスガイドを営むだけでなく、ブラックバス釣りにも精通。長年の経験に裏打ちされた確かな経験と、圧倒的な技術力でシーバスを追い詰める、真のエキスパート。東京下町の名物釣具店グーヴァーの店主でもある(現在は実店舗は休業中、通信販売のみ)

メンテナンスをする前に知っておいて欲しいこと・・・・

いくら防水性能があがっていても…

さて、釣りのガイドサービスや情報収集のために、足繁くフィールドに通う荻野さん。

荻野「まず…、メンテナンスの前に、道具の使い方に注意してください。特にリール! マグシールドだとかXプロテクトだとか、最近のリールには防水のための機構がついていますし、メーカーも少々の事ならば、大丈夫だと謳ってはいますが、濡れないにこしたことはないんですよ(笑)僕の場合は、とにかくリールを濡らさないように最新の注意を払います。まずはここからです」

最新のリールは、防水機能も高性能で潮に濡れても大丈夫? もちろん、昔よりは格段に良くなったとは荻野さん。荻野「でも、濡れないにこしたことはないでしょ?」そのとおりです!

といいますと?

荻野「例えば、ボートで釣りに行く時なんかに、船べりにロッドを立てかけたりするじゃないですか。あれ、飛沫とか平気でかかりますよね? それすら嫌です。僕なんか移動中、リール抱えちゃうか、濡れないようにカバーかけちゃいますね」

その程度でもダメですか?

荻野「僕的にはダメです。長く良いコンディションで使うなら、そういうことにも気を使うべきです。で、当然使っていれば、潮や水はかぶっちゃうかとは思いますので…」

乗合船やガイド船だとポイントに付くまでこういった形で、ロッドをホールドしておくことも多いが…荻野「潮かぶっちゃう! これやるならカバーをかけて! 僕は懐でリールは死守します(笑)」

どうすればよいでしょうか??

荻野「できるだけ早く、リールは特に水洗いして潮を流しちゃうことですね! もう、可能な限り早く! 海の水ってそれぐらいタックルを劣化させちゃうくらいの気持ちで。これが基本中の基本です。放置しっぱなしとか、ありえませんよ! ということで、メンテナンスなんですが、一番いいのはやっぱりメーカーにオーバーホール。でもね、今回は最低限のメンテナンス術、やっていきましょう!!か!」

お願いします!

基本のメンテナンス

其の1:水流弱めで洗い流す。弱めのシャワーや手をかけるぐらいの配慮を!

其の2:お湯を使って洗い流すのはNG。お水でほどほどに!

リールは優しく洗い流す! 強い水圧はダメ!!

荻野「リールの防水機能を過信したらだめ。大げさと思われるかもですが…。とはいっても、海で使ったら潮をかぶるわけですから、さっと洗い流してください。これが基本。

蛇口の水でダバダバ洗わずに、手で水をすくってさっと洗い流す。あとはタオルで拭くだけ。これを兎に角、釣りの後にできるだけ早くやること! 

単純だけどそれだけ。スプールに染みた潮を洗い流すのに、強い水圧を当てたり、スプールを水につけたりするのもNG。中で腐蝕がおこりますよ。それやるならラインを巻き変えたほうがマシですよ!」

荻野さん推奨の、そっと手洗い。蛇口の水を直接つけず弱い水圧で丁寧に洗い流す。ハンドルを回すのもNG。あと、お湯もNG!荻野「オイルやグリスが溶けて流れ出ちゃうよ」
メンテグッズは釣り場に用意することもしばしばだとか。荻野「小さなBOXを持ち歩いていますよ」 ベテランは最低限のメンテナンスが常にできるように心がけているのだ。

次回はメンテナンス初心者でも簡単に出来る、オギノ流ベイトリールイージーメンテナンスをご紹介!

ベイトタックルユーザーの皆様必見ですよ!!

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