【おもしろ小箱】 No.203「昼間に星が見える!?」

▲青空の中に見えた金星(山口市にて藤原俊雄さん撮影)

 昼間に星が見えるって、どういうことでしょう? 昼間に出ている星は、太陽の光にかき消されて普通は見えません。でも金星などの特別に明るい星は青空の明るさに負けることなく、肉眼で見えることがあるのです。

 掲載の写真は一般の方が撮影されたもので、建物の陰からふと空を見上げると星が見えたので写してみたそうです。私も鳳翩山(山口市)をハイキング中に空を見上げた時、星(金星)が目に飛び込んできて驚いたことがあります。今はちょうど金星が明るく見える時期です。

 金星は3月いっぱい、午後3時頃には真南の高度70~80度というほぼ頭上(夏至の正午頃の太陽の高さ)にあります。

 今はちょうど金星が明るく見える時期です。皆さんも偶然昼間に金星を見る機会があるかもしれません。

山口県立山口博物館 天文担当学芸員 松尾 厚

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