大型バス自動化加速へ 相鉄バス、営業所内に実験コース

自動運転の実験場が整備された相鉄バスの旭営業所(相鉄グループ提供)

 相鉄グループの相鉄バス(横浜市西区)は、自動運転の実験場を同市旭区の旭営業所内に整備した。最新技術を検証しやすい環境を整え、大型バスの自動化に向けた取り組みを加速させる狙い。一定の条件下で完全自動運転となる「レベル4」の実用化を目指す。

 同営業所の駐車スペースに全長290メートルの周回コースを設けた。バス停での発着や障害物の回避といった動きを最高速度15キロで確認する。今後、営業所内での移動や駐車の自動化技術を検証するほか、市民向けの体験乗車会を拡充していく。

 同社は群馬大学と自動運転の共同研究を進めている。昨秋には同区のよこはま動物園ズーラシア周辺で、部分的に運転を自動化する「レベル2」の実証実験を展開。今春にも2回目の実証実験を開催するため、場所や内容を調整しているという。

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