消費増税は「大失敗」と酷評も…若者こそ関心を持つべきことは?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。2月20日(木)の放送では、消費増税後の現状について意見を交わしました。

◆米紙、日本の消費増税「大失敗」と酷評

アメリカの新聞紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、安倍政権が昨年10月に消費税率を引き上げたことについて、2月18日の社説で「大失敗だった」と酷評。さらには、2019年10~12月期の国内総生産(GDP)の伸び率がマイナスに落ち込んだことについて「消費税率を引き上げたから当然」と強調。また、消費増税と新型コロナウイルスを原因に、日本の景気後退入りを懸念するアナリストの見解も紹介しました。

このニュースは特に10~20代の若い世代が注目していたことから、MCの堀潤は「SNSなどを通じて、海外メディアの情報も入ってくるような時代になりましたから、こうした情報に若い世代が反応しているのはよくわかる」と反応。

令和メディア研究所主宰で白鴎大学特任教授の下村健一さんは、普段学生たちと接する機会が多いこともあって、「若い世代が政治的なテーマで即座に反応するのはなかなかしにくい。でも、みんな消費税の話だと"ピン”とくるんです。買い物のたびに払わされるものだから」と実感を語ります。

そして、こうしたニュースに関心を持ったときに「もう1つ税金で関心を持ってもらいたいことがある」と下村さんは付け加えます。「税金には、集め方と使い方の2つがある。今回の社説では、タイミングなどを含め『大失敗だった』と集め方の話をしている。もう1つの使い方もすごく重要で、もともと消費税率を引き上げるときに『これで社会保障をちゃんとさせるんだ』ということで始めたけど、だんだんとその部分に対する関心が直結しなくなっている」と指摘。

堀が「実際には『借金の返済に充てます』とか、今度は『未来の投資へ』ということで理解を広げようとしているが、根幹は医療費だったり、社会保障費だったりする」と続くと、下村さんは頷きつつ「若い世代が(今回のようなニュースに)興味を持ってもらえるのであれば、(若い)皆さんの世代に一番関係してくることだから、税の使い道にも興味を持ってもらいたい」と話していました。

番組では、視聴者に「消費増税から4ヵ月余り 影響を感じますか?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。

◆消費増税から4ヵ月余り 影響を感じますか?
感じる……2,430票
感じない……726票

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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