キャンピングカービルダーと市がタッグを組んだ
ハイエースをベースに、さまざまなスタイルのキャンピングカーを提供しているダイレクトカーズが、三重県いなべ市と連携協力に関する包括協定を締結した。新たな地域活力の創出や地域経済の発展及び市民サービスの向上を図る目的で、この締結を機に、相互に人的資源などを活用して、幅広い連携や協力関係を構築しながら、いなべ市を含めた地域を盛り上げていこうという取り組みだ。
キャンピングカーを活用した災害対策
具体的には、いなべ市が企業版のふるさと納税制度を利用して、ダイレクトカーズの災害対策用キャンピングカー「TRIP」を購入。平常時は寄付をした企業の福利厚生などで利用する一方で、災害などの緊急時には被災地に集結させて「移動できる仮設住宅」として活用するというようなプランを検討している。
災害が起こってから被災者に仮設住宅などが提供されるまでの時間を短くすることで、長期的な避難所生活によって引き起こされるさまざまな弊害を減らすことができ、いち早い復興へと向かうことができる。
このような取り組みが全国に広がれば、災害対策として非常に有効だろう。
いざというときに災害地へと駆けつけるキャンピングカーの仮設住宅
災害対策用キャンピングカー「TRIP」のベースとなっているのは、普段ダイレクトカーズが手掛けているハイエースではなく、さらに大型のトヨエース(※カムロード)。空間を広く取ることができるため、シャワーやトイレ、ベッドといったキャンピングカーの設備はもちろん充実。ソーラーパネルを利用した蓄電機能も備えており、その電力を車内で使うこともできる。
多くのノウハウをもつダイレクトカーズだからこそ、災害時にも頼もしいキャンピングカーに仕上がっている。