国会議員YouTuber 急増中! 活躍しているのは誰?! 【選挙ドットコムちゃんねるダイジェスト】

昨年11月にスタートして以来、毎週番組をお届けしている選挙ドットコムちゃんねる。この3月で5か月目に突入しました!

そんな選挙ドットコムちゃんねると前後して、数多くの国会議員もYouTubeデビュー。人気国会議員ユーチューバーの番組内容とは?

ダイジェストでご紹介します。

現職国会議員の58%がYouTubeチャンネルを開設!

乙武 「今回の選挙ドットコムちゃんねるのテーマは、こちら!『国会議員ユーチューバーが増殖。活躍しているのは?』です!」

千葉 「選挙ドットコムでは、現職国会議員709名のネット活用状況を対象にYouTubeの開設状況を独自に調査しました。すると現在、現職国会議員のなんと58%がYouTubeにチャンネルを開設しているという結果が。どのような方が使っているのか、まずは登録者数が多い利用者一覧を見ていただきたいと思います」

乙武 「えっ、河野さん、YouTubeもやってるんだ。Twitterは圧倒的に人気があるのは存じ上げていましたが、YouTubeもやられているんですね」

松田 「そうですね。あ、現職国会議員だから立花孝志さんが入ってないんですね」

千葉 「そうです。立花さんは現在、国会議員ではありませんが、登録者数は50万6千人だそうです」

松田 「桁が違うね」

乙武 「ホントだ、立花さんは文字通りのけた違い。現職国会議員の中だと、イメージ的には玉木さんが一生懸命やられている気がしますけど」

松田 「比較的早めに力を入れておられた成果が、出ていると言えるんじゃないかな。こうして見るとまだまだ現職の国会議員で、ユーチューバーを名乗るほどのチャンネル登録者を持っている方はあまりいらっしゃらないというか……。河野さんでさえ、5万人っていうのは、やっぱり少ない気がしますね」

乙武 「たしかに。それこそさ、小泉大臣なんかがやったらすっごい人気が出そうだけど」

松田 「かなりのチャンネル登録数にはなると思いますね。でもコロナの件で、若干荒れるんじゃないかと……」

乙武 「ほら特有の進次郎構文をね、そこで披露していただけると……」

松田 「毎週ポエムですか。イケるんじゃないかと思いますよ、おもしろくて」

乙武 「あ、須藤元気さんもやられているんですね」

松田 「須藤さんは参院選のころフル活用されていて、人気のある『水曜どうでしょう』っていう番組タイトルをもじって『選挙どうでしょう』と題して、かなり一生懸命選挙の様子を動画配信されていました。当選されてからは、タイトルを『国会どうでしょう』と改めて、始められたんですけど、こちらは更新が1回で止まってまして」(笑)

乙武 「あらららら。そうなんだ」

千葉 「このフィリップにある方は、河野さんと須藤さん以外は、毎週1本はほぼ配信されているそうです」

チャンネルの内容は、各議員によって千差万別

千葉 「ここからは、何名かの方の動画内容を実際にご紹介していきます。まずは、河野さんからですね。河野さんは、不定期開催でライブ配信を実施していまして、視聴者の皆さんからの質問に答えていくQ&A 形式の番組ですね」

松田 「1時間くらい時間を取ってやられているんですよ。事前に質問を募集して。河野太郎さんの公式サイトから応募があって、そこで出たいろいろな質問に対して答えているんです。

コメント欄にもかなり活発に書き込みがされていて、人気のあるチャンネルですね。しかも編集とかはせずに、ライブ配信したものを後でそのまま見られる形で出されています」

乙武 「そうかそうか。ライブのときにオンタイムで見られなくても、アーカイブ的に見られるわけですね」

千葉 「続きまして玉木さんの『たまきチャンネル』です。政策の解説や対談、ゆるめのトーク、企画ものなどなんでもやってらっしゃいますね」

乙武 「ちょっと、これ、右側のは何やってんの?」

千葉 「恵方巻……食べてますねえ」

乙武 「恵方巻食べてたら、しゃべれないよね?」

千葉 「ひたすらしゃべらずに食べているだけの動画っていう」

乙武 「それ流してるの? 面白いな~」

松田 「編集部的には、これ非常に受けてましたね。シュールだって。(笑)

玉木さんは色々工夫もされながら、発信に力を入れているということで、始めた当初はですね『そんなことやって何になるんだ』というかなり冷ややかな視線もありました。

でも去年の衆議院選挙でネットやYouTubeを駆使したN国の躍進などもあって、これからYouTubeにも力を入れていくというのが、政界では今、共通認識にもなっていますから、そうした中では玉木さんは先駆者的存在ですよね」

乙武 「逆に言うとね、あれだけがんばっていらっしゃるんだから、もっとフォロワー数や再生回数も伸びてほしいなーって思いますけどね」

松田 「そうですね。再生回数が登録者数の割合で見ても、あんまり多くないってところは残念ですね」

千葉 「はい続きまして、浜田聡さん。こちらは時事解説や活動を未加工で量産するN国スタイルです。広告収入ありと書いてありますね」

乙武 「へー、政治家ご本人がやってても広告収入って入るもんなんだ」

松田 「これはもうYouTubeの運営会社の判断なんで、広告収入が取れなくなっているチャンネルもありますね。だけど浜田さんの場合は、現状受け取れているというね。N国の現職参議院議員ですから、毎回一定数の再生回数をしっかり稼いでいらっしゃる印象です」

乙武 「広告がNGな方とOKな方って、YouTube を運営している Google はどのあたりで線引きしているんですかね?」

松田 「そのあたりの細かいところは公表されてないですね。一般的には、いじめや誹謗中傷、何かしら攻撃的な発言・差別的発言があるとかいうものに関しては広告の制限をかけているようですが」

共産党の小池氏がアイシングクッキーを作る?

千葉 「次は共産党の小池さんです」

乙武 「あれっ、共産党の小池さんもやってんの?」

千葉 「乙武さんは先日、小池さんにインタビューされてましたよね」

乙武 「小池さん、どんなのやってるんだろう? え、何してんのこれ?」

千葉 「この左側はアイシングクッキーを作ってますね」

乙武 「アイシングクッキーって何?」

千葉 「えーと色を付けて溶かしたお砂糖が上に乗っているかわいいクッキー、ご存じですか?あれを作っていらっしゃるんです」

乙武 「なんで?」

千葉 「……。面白い、から? あ、バレンタインデーの企画だったそうです」

乙武 「政治とか、政策とか一切関係なく、クッキーを作ってるんだ。めっちゃ面白いじゃん!あの共産党の小池さんがクッキー?! 見たくなるよね~。

だって僕、先日対談させていただきましたけど、すごいカチっとした感じの、頭の回転の速い方でしたけど、その方がかわいいクッキーを作ってる!」

松田 「いろいろチャレンジされている印象ですね。編集の完成度も高いという風に書いてありますね」

乙武 「見たい、見たい!」

千葉 「面白いですよね。政治のこと以外で、振り切ってて」

乙武 「これは、小池さんご本人が頑張っているのももちろんでしょうけど、作っている制作側が上手だなあという印象ですね。

だって小池さんはやっぱりね、共産党ってこともあって堅いイメージがあるじゃないですか。そこでこのクッキーを作らせるっていうのは、なかなか発想として出てこないけど、すごく柔らかいイメージもあるんだよみたいのが伝わりますよね」

松田 「かなりシュールな笑いを目指しているのかなと、センスを感じますよね。しっかり考えてある。共産党はTwitterの活用も非常に早かったというのもあります。

2013年にはもうアカウント作って、各党に先駆けてやっていたんです。TikTokもやってみたりとかね。そういうネット活用に関しては非常に感度が高いところがありますね」

乙武 「どういう動画だったらみんなが見たいかってところをちゃんと押さえてて。今、すごく僕、小池さんのクッキー動画、見たいもん」

千葉 「見たいですよね」

乙武 「山本太郎さんはやってないのかな?」

松田 「山本さんは今、個人アカウントじゃなくてれいわ新選組の党のオフィシャルのほうに発信されていますね」

*編集部注:今回は現職の国会議員を対象にしたため、立花孝志さん(チャンネル登録数 50.6万人)、山本太郎さん(チャンネル登録者数 6.17万人)は含んでいません。

乙武 「なるほどね」

個人でやるか、党でやるかも今後の戦略ポイント?

千葉「政党のYouTubeチャンネルの登録者は、れいわ新選組が一番多いんですね。党別の登録者数もちょっと見てみましょう」

松田 「本当だ、多いですねえ」

乙武 「逆にN国はそんなに多くないんですね(4.33万人)」

千葉 「立花さん個人が50万人以上ですもんね」

松田 「やっぱりN国は立花さんの個人としての人気というところがあるんでしょうね」

乙武 「そういうことだね」

松田 「ただ、N国等に所属されている議員さんや立候補予定者の方も、みなさんYouTubeやられてますからね。N国の現役議員とか立候補予定者なんかも全部合わせると、けっこうな登録者数なんでしょうけど、公式という点で行くと、れいわ新選組が1位というのは、自民党も上回ってきてちょっと意外ですね。非常に力を入れているってことなんですね」

乙武 「これは、もし山本太郎さん個人がアカウントを作られて、そっちでやってたら登録者が分散しちゃって、党公式の数が減っちゃうかもしれないですね」

松田 「そうですね。れいわ新選組の場合は、前回の参院選でもTwitterの活用が非常にうまかったというか、大きな影響力を持って活用されていて。

Twitterは山本太郎さん個人のアカウントが非常に多くリツイートされてましたが、YouTubeにも力という点でも、他の党に先駆けている活躍ぶりですね」

乙武 「玉木さんあんなにがんばってるのに、国民民主党のアカウントはめっちゃ少ないね。4550人。でも維新なんかも、支持層はわりと若い人が多いイメージだけど、そんなにYouTubeには注目されてないんですかね、あんまり多くない」

松田 「維新の会だと、足立康史さんの『あだチャン』とかが登録者数が多くて(4万人)、毎回の再生数も多いイメージはありますけどね」

乙武 「あとは、やながせさんとか音喜多さんとかも積極的にやってるよね」

千葉 「党のチャンネルが強いところと、個人の方が強いところと、違いがあるんですね」

松田 「今後は党としての広報の部分でどこに力を入れていくか、ですよね。例えば一般的に衆議院選挙の場合は、テレビCM とか新聞の一面広告とかに党の広告を出すことが多いですが、最近は動画広報も可能で、増えているんですよ。

次の衆院選なんかでもそういった動画広告、ネット広告の割合がどんと増えるんじゃないですか。広告と合わせて各党の公式チャンネルの運用についても、いろいろ戦略の中で、各党が工夫して作っていくと思います」

乙武 「千葉ちゃんは政治家のどんな動画、みたい?」

千葉 「うーん、その方の面白さがわかるのがいいなーって思いますね」

乙武 「面白さか。やっぱり堅い政策的なことよりも、ちょっと柔らかい部分が出た方がいいかなって感じなのかな」

千葉 「中継とかテレビだと、そういうところは取り上げられないですよね。うちのチャンネルで、話題で取り上げた方については、下のテロップ部分にちょっと個人的な2~3 行の解説が入って、そこに趣味とかほほえましいエピソードなんかが紹介されますけど、あのくらいしか、政治家の人の面白い部分だったりパーソナルな面って知る機会がないから。

お菓子10個食べてみましたとか、どっかに行ってきましたみたいなことを、普段真面目に政策を語っている政治家の方が、やっている場面がYouTubeで見られると、好感がわくというか」

松田 「やっぱりね。政治家の公式サイトのアクセス解析をするとですね、一番多くみられているコンテンツというのがプロフィールなんですよね。

みんな、政治家の実績とかよりも『どんな人なのか』ってところに関心を持たれている。政治家としては、そういうところ、非常に大切ですね。

もちろん、訴えている政策やビジョンなんかも非常に重要なんですけれども、その人がどのような人なのかってところを有権者は知りたいのではないかと。だからYouTubeのチャンネルでアイシングクッキー作るとか、そういう企画っていうのは、いいのかもしれないですね。

ただ政治家がすごく難しいなと思うのは、今まさにそうなんですが、コロナウイルスの問題などが持ち上がっている状況だとね。

楽しい動画を上げていたりすると『これだけ大変なのに不謹慎だ』『そんな時間あったら、もっと本業の仕事やれ』とか批判されるんですよ。

そのあたりもみんな気を使いながら発信しているんですけど、若い世代の千葉ちゃんにもらったような意見を参考にしつつ、政治家の発信もいろんな形で増えていくといいなと思います」

乙武 「そうだね。今回はここまで。チャンネル登録と高評価、よろしくお願いします」

 

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