インディアンス・クレビンジャー 復帰に向けて順調に回復中

日本時間2月15日に左膝の手術を受け、開幕絶望となっているマイク・クレビンジャー(インディアンス)だが、順調に回復し、戦列復帰に向けてのステップを着実に消化しているようだ。クレビンジャーはすでにフラットなグラウンドでのキャッチボールなどを行える段階に達しており、テリー・フランコーナ監督は日本時間3月3日にの時点で「手術した左膝をマウンドの傾斜に慣れさせることが次のステップとなる予定だ」と話していた。

クレビンジャーは、手術から半月ほどが経過した日本時間2月29日にキャッチボールを再開。75フィート(約23メートル)ほどの距離からスタートし、日本時間3月4日には150フィート(約46メートル)のキャッチボールをこなせるようになった。左膝の状態は良好で、フラットなグラウンドからマウンドへ移動し、投球シミュレーションを行ってマウンドの傾斜に慣れる練習も開始している。

クレビンジャーによると、「今は身体の様子をしっかりチェックしながら、安全な範囲で練習を行っている」という。練習によって身体がどのような反応を示すかを確認し、次第に練習の強度を上げていく方針だ。右腕にとって、左膝は投球時に踏み込む側の足となるため、クレビンジャーは細心の注意を払って練習を行っている。幸いにも、今のところは痛みが再発する様子はないようだ。

マウンドでの投球シミュレーションを行うことができる段階に達したクレビンジャーは、このステップを無事にクリアできれば、いよいよ本格的な投球練習を再開することになる。レギュラーシーズンの開幕に間に合わせるのは絶望的だが、このまま順調に回復すれば、4月中の戦列復帰は決して不可能ではなく、むしろ現実的な目標であると言えるだろう。

インディアンスが地区王者のツインズや大型補強のホワイトソックスと地区優勝を争っていくためには、昨季21先発で13勝4敗、防御率2.71、169奪三振をマークしたクレビンジャーの力が必要不可欠。戦列復帰後は、シェーン・ビーバーとともに先発ローテーションの柱としての働きが期待される。

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