選抜出場の東海大相模「決定に従う」 寮生部員で時短練習

センバツ出場を決め、「いつもの心構えで練習を」とナインに説く門馬監督=1月、東海大相模高

 日本高野連が第92回選抜高校野球大会(19~31日、甲子園球場)の通常開催を断念し、無観客での実施に向けて準備を進める方針を示したことを受けて、2年ぶり11度目の出場を決めている東海大相模の門馬敬治監督(50)は「本日の決定に従い、学校長と話し合いながら今後のことは考えていきます」との談話を発表した。

 同校は政府の要請に沿って2日から17日までを臨時休校としている。野球部も通学生を自宅待機とし、寮生活を送る部員約40人で時間を短縮して練習。グラウンド外ではマスク着用を徹底させ、寮に消毒液を置くなどして新型コロナウイルスの感染予防にも努めてきた。

 甲子園出場は2季連続。高校通算53本塁打のスラッガー西川僚祐(新3年)や投打「二刀流」の活躍が期待される主将の山村崇嘉(同)ら昨夏の全国選手権16強の主力が多く残り、昨秋の県大会優勝に続いて関東大会でも4強入りしていた。

 この日は開催の可否の結論が先送りされ、開会式や甲子園練習を行わないことなども決定。約2週間後の開幕を控え、選手は野球だけに集中しにくい環境に置かれるが、山村は「今は自分たちができることをしていこうと思います」とコメントしている。

© 株式会社神奈川新聞社