広田中に“悲願”の同窓会 記念行事支援へ基礎固め  「白鷺会」発足 卒業生に「EXILE」TAKAHIROさんも

開校以来の“悲願”だった同窓会の発足式=佐世保市立広田中

 2021年4月に創立30周年を迎える佐世保市重尾町の市立広田中(高橋正伸校長、455人)の卒業生有志ら約20人が、開校以来の“悲願”だった同窓会「白鷺(しらさぎ)会」を発足させた。記念行事の支援に向け、基礎を固めていく。
 1991年に生徒数の増加に伴い市立早岐中(陣の内町)から独立。3学年15学級497人でスタートした。昨年度までに4608人が卒業。卒業生には人気グループ「EXILE」のTAKAHIROさん(9期生)も含まれている。
 卒業生全体を取りまとめる組織がなく、同窓会は年代ごとに開いていた。昨年9月ごろから1~3期生の有志や学校関係者ら約20人が準備を進めてきた。
 白鷺会は2月1日に発足した。名称は、校歌や校章に描かれたシラサギに由来。本年度から卒業する際に入会金を集める。OBやOGが入る場合は寄付を募り、50周年記念式典の資金をためていく。このほかの活動は今後詰める。初代会長は、1期生で小学校教諭、野元健介さん(43)=広田1丁目=で、事務局は学校に置く。
 発足式は2月27日に広田中で開かれ、全校生徒や同窓会役員、歴代校長ら約500人が出席。野元会長は「伝統を輝かせる手伝いをする。皆さんもいずれ、同窓生として広田中を支える1人になってほしい」とあいさつ。生徒会長の笹浦祐里香さん(14)=2年=は「人と人とのつながり、思いやりの心を大切に、母校の発展に寄与したい」と誓った。最後に全員で校歌を斉唱し、愛校心を新たにした。


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