通算2003勝のボウチーがWBCフランス代表監督に就任

日本時間3月5日、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは、昨年限りでジャイアンツの監督を勇退したブルース・ボウチーが今月アリゾナ州で行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の予選でフランス代表の監督を務めることを伝えた。ボウチーはジャイアンツで3度のワールドシリーズ制覇を経験するなど、通算2003勝の実績を誇る名監督であり、将来的なアメリカ野球殿堂入りが有力視されている。

フランスは、WBC予選でニカラグア、南アフリカ共和国、ブラジル、ドイツ、パキスタンとともに「予選1組」に所属。「予選2組」にはパナマ、イギリス、ニュージーランド、チェコ、フィリピン、スペインの6ヶ国が所属しており、各組上位2ヶ国が本選出場の権利を得る。フランスは、2013年の第3回大会と2017年の第4回大会でともに予選で敗退しており、初の本選出場を目指す。

フランスのビュサック=フォレ出身のボウチーは、フランス代表の監督に就任することを受けて「(フランス語風に)自分の名前をボーシェイと発音するよ」と笑いながらコメント。昨年、フランス野球連盟の関係者から監督就任を打診され、母国の代表監督を務めることを魅力的に感じたボウチーは、引き受けることを決めたようだ。

WBC予選を戦うフランス代表のロースターには、メジャーリーグやマイナーリーグでのプレイ経験がある選手も数人含まれており、そのなかには2018年にボウチーが率いたジャイアンツで110試合に出場したアレン・ハンソンの名前もある(現在はマリナーズの招待選手)。

また、ボウチーの兄ジョーがベンチコーチとして、息子のブレットが投手としてフランス代表に加わる予定となっており、ボウチーはリラックスした状態で母国の代表監督という大役に臨むことができそうだ。ブレットは2014年に父が監督を務めるジャイアンツでメジャーデビュー。父からボールを手渡されてメジャーデビューのマウンドに上がった投手は史上初だった。

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