春は急ぎ足 暖気流れ込みやすく 高温に関する情報も 気象庁1か月予報

1か月予報(平均気温)。出典:気象庁ホームページ

 気象庁は5日(木)、向こう1か月(3/7~4/6)の天候の見通しを発表した。寒気の南下が弱く、暖かい空気に覆われやすいため、北・東・西日本は3月中旬にかけて気温がかなり高くなる見通し。また、北・東日本の太平洋側、西日本では、期間のはじめは気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、向こう1か月の降水量は平年並みか多くなりそうだ。

1週目(3/7~3/13)

1か月予報(降水量)。出典:気象庁ホームページ

 気温は全国的に高く、北・東・西日本ではかなり高い見込み。日本付近は、南から暖かく湿った空気が入りやすい。本州付近は気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、北・東日本の日本海側は冬型の気圧配置は弱いものの、この気圧の谷の影響を受ける見込み。

2週目(3/14~3/20)

 北・東・西日本の天気は数日の周期で変わり、太平洋側では平年と同様に晴れの日が多くなりそうだ。沖縄・奄美は高気圧に覆われやすく、気圧の谷や湿った空気の影響を受けにくいため、平年に比べて曇りや雨の日が少ない見込み。

■高温に関する早期天候情報

高温に関する早期天候情報。出典:気象庁ホームページ

 気象庁は(3/11~3/19)の期間は、北海道や東北、関東甲信で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれると発表した。北海道や東北は8日(日)頃から、関東甲信は9日(月)頃から、南から暖かい空気が流れ込みやすいため、気温がかなり高くなり、11日(水)頃からの5日間ほどは高温傾向が顕著になる見通し。以上のことから、気象庁は「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理や雪の状況の変化に注意するよう呼び掛けている。積雪の多い傾斜地では、なだれも注意が必要だ。

3~4週目(3/21~4/3)

 本州付近では低気圧と高気圧が交互に通過し、平年と同様に天気は数日の周期で変化すると見込まれる。気温は、全国的に高い見込み。天候は沖縄・奄美で気圧の谷や湿った空気の影響を受けにくいため、少雨多照傾向。

1か月予報(日照時間)。出典:気象庁ホームページ

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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