レッドブル・ホンダF1のフェルスタッペン、打倒ハミルトンに燃える「今年は楽勝を許すわけにはいかない」

 レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、自身もチームも、2020年にはメルセデスとルイス・ハミルトンに勝ってF1タイトルを獲得しようと、闘志を燃やしていると語った。

 メルセデスは2014年から2019年にダブルタイトル6連覇を達成、ハミルトンは昨年、6回目のドライバーズタイトルを獲得した。圧倒的な強さを誇ってきたメルセデスだが、今年、レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンは手ごわいライバルとなり、熾烈な戦いが見られるのではないかと予想されている。

 2020年のプレシーズンテストでメルセデスのバルテリ・ボッタスが全体の最速タイム1分15秒732をマーク、フェルスタッペンは1分16秒269で2位となった。しかしボッタスは最もソフトなC5タイヤを使用したのに対し、フェルスタッペンはそれより一段ハードなC4タイヤでこのタイムを出している。

 フェルスタッペンは、レッドブル・ホンダの2020年型マシンに十分な強さがあり、開幕戦オーストラリアからチャンピオンであるメルセデスとハミルトンにチャレンジできることを願っている。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

「今シーズンを制したいという気持ちは強い。今年はタイトル争いをしたい」とフェルスタッペンは、プレシーズンテスト開催中のスペイン・バルセロナでReutersに語った。

「それ(開幕戦から優勝争いすること)をずっと目指している。そのチャンスを待っているんだ」

「もちろん、自分自身の備えをしっかり整えなければならないが、それは問題ないと思う。この数シーズンの間にたくさんのことを学んだ。いいこともあり、悪いこともあったが、悪いことを経験することによって成長することができる」

「チームの全員が、準備が万端に整ったと感じている。競争力を発揮して結果を出せるかどうかは、僕ら自身にかかっている。そのために取り組んでいるんだ」

 フェルスタッペンは、チーム全体が今季の戦いに強い意気込みを持っていると語った。

「この数年、彼(ハミルトン)のライバルはチームメイトだけだった。シーズンを通して彼のマシンは圧倒的な強さを持ち、他の誰も対抗することができなかった」

「今までは彼に対するストレステストができなかった。彼にとってはあまりに楽な状態だったんだ」

「僕は今年、彼にチャレンジしようと、闘志を燃やしている。彼もそのことは分かっているはずだ」

「チーム全員、気合が入っている。彼ら(メルセデス)を苦しめたい。そういう情熱がなくて、不可能だと思うようなら、家でじっとしているべきだ」

© 株式会社三栄