毎週月~金曜日 ゆうがた5時58分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。月曜日は「NARA ベスト3」と題して、奈良をすみずみまで知る奈良まほろばソムリエの皆さんに、おすすめのグルメやスポットを3つずつご紹介いただいています。
今回は奈良まほろばソムリエ・松永さんが紹介する「御所市の趣を楽しむランチ ベスト3」です!
※この記事は奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」で3月2日に放送された内容です。
奈良県御所市ってどんなところ?
御所市の南部にある「風の森峠」。
ここ「風の森神社」には風の神様である志那都比古神が祀られており、五穀の実りを風水害から護る「農業の神」でもあるんです。
そんな風の神に守られた御所市のランチとは?
行列の絶えない絶品ハンバーグ
まず一軒目は葛城山のふもとにある行列の絶えない店「グリル&コーヒー わだきん」さんです。
創業32年、ログハウス風の建物にロフト型の2階席もあります。
そして、洋食店といえばハンバーグ!
「わだきん」さんのハンバーグはとにかくフワッフワ!噛まなくても食べられるほど、柔らかくてジューシーです。
店長・和田巧也 さん
「当店のハンバーグは国産和牛100%を使用していて、混ぜるときに空気を入れるように仕上げています。約16種類の野菜と香味料を使用したソースが自慢で、4日間煮込んで旨味を凝縮しています。30年間注ぎ足して作る秘伝のソースです。」
さらに添えられたフルーツにもこわだりが。
愛媛県のみで作られる幻のみかん「甘平(かんぺい)」や糖度7以上の甘さを誇るトマト「王糖姫(おとひめ)」を使用しています。
少しでもお客さんに喜んでいただきたいという思いから野菜やフルーツにもこだわっているそう。
ひと口食べれば驚きのフワフワハンバーグを是非、食べてみてください!
昼はカフェ、夜はバーに変身!
二軒目はJR御所駅の東側に今も残る、昔ながらの町並み「御所まち」にある「モリソン万年筆&カフェ」です。
その名のとおり、店内には美しい万年筆がずらり。なぜカフェに万年筆が…?
オーナー・谷川 岳彦さん
「大正7年創業の”モリソン万年筆”という会社が元となってできたカフェです。100年ちょっと前になるんですが、ここを工房として万年筆を製造していました。近隣の食堂などが高齢化で閉店していく中、なんとか御所の街を活性化させたいという思いで始めました。個人的にもこういうお店をしてみたかった。」
そんなお店で万年筆を眺めながらいただくランチはカレーメニューが豊富。中でもオススメは「御所まち酒粕の薬膳カレー」です。
御所で作られた日本酒「風の森」の新鮮な酒粕と、コラーゲンたっぷりの奈良県産の白きくらげがたくさん使用されています。
本格的なスパイスカレーの中に広がる酒粕の風味と、コリッとした白きくらげの食感が楽しい一皿です。
このスパイスカレーは、オーナーのいとこのインド人・シッダールタさんの家庭の味をベースにした、本場インドさながらの本格カレーなんです。
さらに、夜になるとカフェはオシャレなバーに早変わり!
ブルーのリキュールとオレンジジュースが混ざり、グリーンに変わる…その名も「古墳エメラルド」!
名前も粋なオリジナルカクテルです。色とりどりの万年筆に囲まれながら飲むなんて、オシャレですよね。
万年筆を購入することもできますので、足を運んでみてくださいね。
かわいいラブレターパフェのあとは…
三軒目のお店は、葛城山のふもとに位置する「名柄」エリア。奈良と大阪を結ぶ「水越街道」や御所市を南北に貫く「葛城古道」が交差する場所で、交通の要所として栄えました。
そんな歴史ある街の中でかわいらしい建物が目を引きます。その名も「郵便名柄館 Tegami Cafe」です。
明治35年に開設された名柄郵便局の建物をリノベーション。築110年を超える歴史の中で、地元野菜を中心としたこだわりのランチがいただけます。
今回、オススメするのはスイーツ!
ラスクのラブレターが添えられた赤とピンクの「古都華のラブレターパフェ」です!甘酸っぱいベリーのソースや、レアチーズケーキなど食べ進めるほど、いろいろな味に出会えます。
大粒のいちごは奈良を代表する品種・古都華。贅沢に6粒ほど使用されていますよ。
店長・高村 るり子さん
「まず、お出しした瞬間に”かわいい!”と言っていただけ、皆さん写真を撮って下さいます。なかなかラブレターって書かないと思うんですけど、元々郵便局だという場所で食べていただくことでラブレターの良さを知っていただけたら。」
そしてこちらのカフェではコーヒーを注文すると「オリジナル切手」が手に入ります。
「テーブルの引き出しを開けていただくとハガキと文房具が入っているので、オリジナル切手を貼ってその場で手紙を出していただくことができます。お子さんがおばあちゃんに書いたり、男性が奥様宛てに普段言えないことを書いたり、自分宛てに書く方もいらっしゃいます。」
カフェを楽しんだ後は併設されている資料館ものぞいてみてください。当時、実際に使用していた郵便物を運ぶ荷台や貴重な絵はがきなど、保存状態の良いものがたくさん並んでいます。
「手紙を書く機会が減っているとは思いますが、手紙の良いところを思い出していただいて、カフェに来ていただくことで手紙を書くきっかけになったらいいなと思います。」
気になるお店の場所は?
「グリル&コーヒー わだきん」さんはハンバーグのほかに、エビフライやポークカツなど、たくさんのメニューが揃っています。「モリソン万年筆&カフェ」さんは一味違う、オトナな雰囲気を楽しんでいただけます。「郵便名柄館 Tegami Cafe」さんは各種ワークショップも開催されています。
※この記事は取材当時の情報です。