大型商業施設の営業時間短縮相次ぐ 客や従業員の安全に配慮

営業時間短縮を知らせる張り紙=長崎市、みらい長崎ココウォーク

 新型コロナウイルス感染拡大を防ごうと、長崎県内の大型商業施設が相次いで営業時間短縮に乗り出した。学校の一斉休校に伴い家事が増えた従業員に配慮したり、通勤ラッシュを避けるため時差出勤を推進したりする側面もある。
 「お客さまと従業員の安全と健康の確保のため、緊急対応策として6日から当面の間、営業時間を短縮することとしました」。5日、みらい長崎ココウォーク(長崎市茂里町)の店内にこうした「お知らせ」が張り出された。
 このうち4階の飲食店街は終了時間を午後9時に2時間前倒し。2、3、5階の各店舗は朝夜1時間ずつ短縮し「午前11時~午後8時」とした(スーパーなど一部は平常通り)。既に、子ども向け遊戯施設やスポーツジムのジュニア水泳教室は休業・休講している。営業時間の短縮期間について担当者は「感染症の終息状況を踏まえ適宜判断する」としている。
 ゆめタウン夢彩都(長崎市元船町)は4日から15日まで、全テナント中7割が営業時間を2時間カットし「午前11時~午後8時」にした(スーパーなど直営売り場は平常通り)。本社広報は「各テナントは小さい子どもを育てている従業員が多い点も考慮し決めたようだ」と話した。
 アミュプラザ長崎(長崎市尾上町)は6日から当面の間、営業時間を短縮する(スーパーは平常通り)。このうち1~4階は朝夜1時間ずつ削り「午前11時~午後8時」に(1階の一部は別設定)。5階レストラン街は終了を午後9時半に1時間繰り上げた。
 浜屋百貨店(長崎市浜町)は5日から18日まで、朝夜30分ずつカットし「午前10時半~午後7時」に変更(レストランなどは平常通り)。佐世保玉屋(佐世保市栄町)は1日から当面の間、開店を30分遅らせ「午前10時半~午後6時半」にした。

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