通算656本塁打プホルスに単独インタビュー「今年は自分がやりたいようにできている」
エンゼルスのアルバート・プホルス内野手がFull-Count編集部の単独インタビューに応じ、今季にかける意気込みを語った。通算19年間で歴代14位の通算3202安打、同6位の656本塁打、同4位の2075打点を記録。将来の米野球殿堂入りが確実視される大砲は二刀流として復活が期待される大谷翔平投手や自身の“スランプ脱出法”などを明かした。
――20年目のシーズンに向けてどのような準備をしているか。
「今年は自分がやりたいようにトレーニングができているから今のところは満足しているよ。いいチームになってきているし、今年こそって感じかな」
――2020年のチームをどのようにみているか。
「いいチームになったと思うよ。レンドンが打順に加わることは大きなプラスだよ。とてもいい選手だからね。トップ5の選手だし。翔平が二刀流として戻ってきてくれたことも良かった! 去年もいい結果を残していたし、今年も引き続き頑張ってほしい」
――カージナルス時代の監督だったトニー・ラルーサ氏がエンゼルスのスペシャルアシスタントとして加わった。
「トニーとはいい関係だと思うよ。最初の監督だったしね。一緒にリングもとったしね。僕にとっては父親のようで本当に尊敬しているよ。彼が加わってくれてすごく嬉しいよ」
――田口壮氏もチームメイトだった。
「そうだね。田口は(オリックスの1軍野手総合兼打撃コーチとして)教えてるんだってね」
――先日、メジャーのレジェンドを聞かれ、通算3283安打、660本塁打のウイリー・メイズの名前を挙げていた。
「メイズは本当にすごかったし、数字が物語っている」
――あと4本塁打で、そして81安打でメイズに並ぶ。
「記録のことは考えていない。僕はこのチームが勝つ事に貢献する事が目標だから。それはこれからも変わらないよ。そして今までの数字であったりは全てまずは神に感謝しているよ。そして家族や周りの方々の支えによってだから感謝しているよ」
ヘリコプター事故死のブライアント氏は「みんなのヒーロー。みんなが兄弟を亡くしたような気持ち」
――アストロズのサイン盗みが大きな話題となっている。
「僕は特にコメントする事はできないよ。起きてしまったことは変わらないからね。これを踏まえてアストロズはプレーするだけだね」
――レイカーズの元スター選手コービー・ブライアント氏がヘリコプター墜落事故で命を落とした。マイケル・ジョーダンも号泣していたが、バスケットが大好きなアルバートにとっても。
「辛いよね。コービーはみんなのヒーローだったからね。だから彼のようにNBA界だけでなく、たくさんの人に影響を与えた人を失くすのは本当に辛い。悲しい。ジョーダンが言ったように、みんなが兄弟を亡くしたような気持ちだと思う。大きなインパクトを与えてくれた人。彼の家族や友人の事を祈っているよ。コービーと会う事ができて光栄だと思っている。いつもよく接してくれたしね。それはきっと忘れない!」
――ところでひとつ聞きたいんだけど、アルバートにスランプってことはあるのか?
「僕はスランプは信じない。確かに成績が落ちる時期があるかもしれないけど、それは頭の中で膨らんでることもあるからね。スランプは信じないけど、ちょっと休んだりしないといけないのは事実だけどね。考えないようにする事が一番だ。次のページへ進むだけ。長いシーズンだから辛い時期ももちろんある。でも考えすぎるのはいけないよ」
――4打数無安打だけど4つのラインドライブを打つのと、4打数2安打だけど2本の内野安打。どちらがいいのか?
「僕は4打数2安打の方が結果を残せると思う。だってシーズン中ずっとそうだと5割打つことになるだろ、それはなかなかできないことだ」
――最後に今年の目標は。
「今年一番大事なのはチャンピオンシップを勝つことだよ」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)