「バカヤロー」で衆議院が解散!? 過去のちょっぴり笑える「○○解散」まとめ

こんにちは。自称日本一意識低い政治ライターのひがしみすずです。

参議院選挙は定期的に実施されるのに、衆議院選挙ってめちゃくちゃ急じゃないですか?
我々選挙関係者はいつ衆院選が起こるのかいつもヒヤヒヤしております(急に忙しくなるので)。
次は一体いつなのか。何がきっかけになるのか。昨年から有識者の方々がいろいろ予想をされていますが、なかなか当てるのは難しいですね……。

衆議院は「解散」ができる

衆議院の任期は4年と定められています。しかし、実際は任期満了前に何かしらのきっかけで「解散」が起きることがほとんど。解散をすると、40日以内に衆議院議員総選挙を実施しなければならないと決まっています。いきなりだなあ……。
一方で、参議院は「解散」が認められていません。辞職しない限り参議院議員は任期満了まで議員を勤め上げることになります。

今までの面白い「○○解散」

解散のきっかけは様々ですが、わざわざ解散という選択をする以上、何かしらのきっかけがあります。過去の解散時の政治家の発言や社会事情等を名付けた「○○解散」「○○選挙」という名称で面白いものをピックアップしてみました。

①バカヤロー解散(1953年)

これは有名ですね。と言っても、詳細は知らない方も多いのではないでしょうか。
当時の首相は吉田茂氏でした。吉田氏が質疑応答中、席に着きながら小声で「……ばかやろう」と言ったのをマイクが拾ってしまい、それに気付いた社会党・西村氏がそれを咎めたのがこの名称のきっかけと言われています。
今の議会のヤジのほうがよっぽどひどそうですね。

 

②近いうち解散(2012年)

民主党・野田佳彦氏が首相の時代の出来事です。内閣不信任決議案を提出されてしまった野田氏は、同案の否決のために自民党・公明党と会談。そこで「近いうち(衆議院の解散を行う)」という発言をしました。
しかし、近いうち……と言いながら野田氏は解散を行う姿勢を見せません。野田氏は反発した野党からめちゃくちゃ責められ、発言から100日後に衆議院を解散しました。今ネットで話題の「100日後に死ぬワニ」ならぬ「100日後に解散を行う首相」だったわけです。

 

③天の声解散(1955年)

鳩山由紀夫氏ではなく、その祖父にあたる日本民主党・鳩山一郎氏の発言です。なんと、鳩山氏が「天の声を聞いた」ため行われた解散です。天の声を聞いてしまったならしょうがないですね。そりゃ解散です。解散解散。

 

まとめ:首相の言動が「○○解散」につながることが多いらしい

上記の全て、そして他の年の解散でも、「○○解散」には首相の言動が反映されていることが多くなっています。次回の解散はなんと呼ばれることになるのでしょうか。

東京オリンピックにかけた名前になるのか? はたまた新型コロナウイルス関連……!?

今は皆さん自分のことに精一杯で衆議院解散のことまで考えていられないですよね。手洗いうがいをしっかりして、投票日に熱が出ちゃった!というようなことがないようにだけしておきましょう!

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