【前編】サッカーを通して海外を知る!福岡大学サッカー部、ボリビア支援活動中!

福岡大学サッカー部では、2015年8月に独立行政法人国際協力機構(JICA)とJICAボランティア事業に関する連携協定を締結。
毎年2~3月の1カ月間、学生を福岡大学 JICA ボランティアボリビア派遣サッカー隊員として南米ボリビアに派遣しています。

活動内容は、

・サッカーのすそ野拡大のため、現地のこどもたちに教室を開催
・ユース年代の強化指導
・サッカーコーチや体育教員に向けた指導力向上のための研修会の実施

など多岐にわたります。

また、日本の文化を伝えたり、現地の文化を学んだりと貴重な国際交流の機会にもなっていまるそうです。
ボリビアのスポーツ振興に貢献し、学生たちのグローバル人材としての資質を向上させ、世界で活躍できる人づくりへの取り組みは、今年も行われています。

現地で活動する福大サッカー部メンバーから活動報告が届きましたので、ご紹介します。
(編集部)

福岡大学サッカー部、ボリビアでの活動とは?

(前列の6人が福岡大学 JICA ボランティアボリビア派遣サッカー隊員の皆さん。左から瀧 皆斗、橋塚 雅秀、西元耀星、渡邉翔太、鶴崎 大詩、長友崇磨)

福岡から出発!

こんにちは。
渡邉翔太です。
福岡空港から出発し、ボリビアに着くまで感じた事を報告させて頂きます。

2月3日17時に成田空港を出発し、アメリカのヒューストンを経由する為、11時間のフライトです。飛行機の中は映画を見る事ができ、機内食も美味しく充実しました。

ヒューストンに着き、ダッシュでペルーのリマの空港に向かいました。
ダッシュで走りながらアメリカの空港で感じた事は2つあります。

1つ目は日本より何もかもがビックサイズという事です。トイレなど食べ物など、やっぱり大きくて開放感がありました。2つ目はスロースタイルだなと感じました。

日本は、満員電車などみんな常に時間に追われていて忙しそうな印象がありますがアメリカの人達は日本に比べたらゆっくりでスローに感じました。

実際に外の世界を見る事で色々客観的に見る事ができ、自分の中の当たり前だと思っていた固定観念がどんどん壊れていく気がして楽しいです。

税関などでは英語の会話が成立せず、自分の言語力に痛感しました。最低限のコミュニケーションを取れるほどもっと英語を勉強しようとおもいました。

ヒューストンからリマは6時間ほどでした。こんなに飛行機乗ることは初めてなのでとても新鮮です。動いてないのに機内食は沢山支給されるので太りそうです。笑

ボリビア着いたら沢山動こうと思います。
リマからボリビアのサンタクルスまで3時間ほど飛行機で乗りました。
合計22 時間ほど飛行機に乗りました。
当分は飛行機には乗りたくないですね。笑

ボリビアに着き、野球部の荷物が紛失するという事件が起きました。

色々ありましたが13名全員ボリビアにつく事ができました。

臨機応変に対応する適応力を痛感

サッカー隊員の渡邉翔太です。
2日目の午後の活動の報告です。

午後から第一日ボ学校の子供達に向けてサッカーの指導を行いました。

サッカーの指導を行った時に学んだ事は2つあります。

1つ目はどんな事があっても、臨機応変に対応する適応力を身につける事です。
常に最悪の状態を想定する事が大切だとおもいます。
マーカーがなかったり、ボールがなかったりなどアクシデントも沢山あるのでいろんな選択肢を作って対応できるようにしていきたいとおもいます。

2つ目はスペイン語の言語の勉強をもっとしないといけないと思いました。スペイン語を喋れるようになる事でより子供達との距離も近くなり、より質の高い指導ができると思います。

40日間はあっという間だと思うので1日1日成長できるようにもっと自分と向き合っていきます。
遠藤暁コーチと工藤大史郎コーチのような素敵なお手本が近くにいるので沢山見て学び全てを吸収するつもりで頑張ります。

全力で楽しく、堂々と!

お疲れ様です!!
活動3日目です。
サッカー隊員の渡邉翔太です。

今日はヌエバ・エスペランサ学校でサッカー指導でした。

午前中は低学年と高学年の2つのグループに分けて指導を行い、その後に夢プロジェクトの活動を行いました。

最初は低学年に指導を行いました。
僕達は、失敗を恐れていて自信を持って指導が出来なかった事から、子供達にも戸惑いもあり、全力でメニューに臨めてないように感じました。

まずは日本語でもいいから隊員達が全力で楽しく堂々としないといけないと指摘を受けました。
僕たちが少し自信がなさそうなのも子供達には伝わり伝染するんだなと思いました。

次は高学年に指導を行いました。
さっきの反省を生かし、2本目は間違っていてもいいから勇気を持てたので
1回目と子供達のテンションが目に見えるほど変化がありました。

子供達が見間違えるほど変化したのは、僕達サッカー隊員の全員が、子供達が楽しくなるようにどうすればいいのかを常に考え、声かけやメニューの流れや構成に工夫を加え、変化させたからだと思いました。

馬跳びやドリブルリレーを入れて、競争される事でさらに楽しくなりました。
ゲームの時間も長く確保させるように工夫し、すぐ改善して修正できたのは僕達サッカー隊員の大きな成長だと思います。

午後は学校の子供達と一緒に日本語の勉強してから、サッカーの指導を行いました。
日本語の教室に生徒として参加しました。

とっても子供達が可愛くて、とっても癒されました。
感じたことは、ボリビアの子供達は全てに対して、主体的で積極的だなと思いました。
勉強する事を楽しんでいるから言語習得も早いんだと思いました。

授業が終わり子供達と一緒にグラウンドに移動しました。
子供達と日本語の授業の中で、コミニケーションを取っていたのでサッカーの指導もすぐ打ち解けていい雰囲気で臨めました。
名前を呼んだり、授業で習った日本語を使ったりしてとっても楽しい時間でした。

授業を通してコミニケーションを沢山取ることができたから、いつもより指導がしやすかった事から、授業がなくても最初のウァーミングアップの段階で自分達と子供との間の壁をいかに壊せるかが大切な事だと思いました。

積極的に名前を聞いたりして、子供達との距離を縮めていきたいと思います。

今日の活動は朝7時にホテルを出発して17時に終わりました。
とてつもなく楽しかったから、時間が過ぎるのがあっという間でした。
ボリビアの毎日は新鮮で濃厚で日々成長している実感があり最高に楽しいです。
隊員同士の団結力もさらに増し、とっても良いチームになってきてると感じました。

世界って凄い!

お疲れ様です。
サッカー隊員の渡邉翔太です。
ボリビア活動10日目です。

今日からサンファンでの活動が開始されました。
サンファンの子供達はみんな元気すぎます。笑

今日は小1から小6までの幅広い学年に指導しました。

言語がうまく通じない中、片言のスペイン語でどうやったらわかりやすく子供達に伝わるか毎回試行錯誤しています。
その中で発見が沢山見つかります。

こうしたらもっとわかりやすく伝わるんじゃないか。もっと子供達が楽しくできるかな。
とか色々試してみて失敗しての連続です。

でもまずは勇気を持って挑戦しないと、何も得ることができないと思うので、自分のくっついている鎧を外して、沢山挑戦して、失敗して改善して、次に活かして行きたいと思います。

子供達と沢山サッカーした後、すぐご飯を食べ、夢プロジェクトに向かいました。

夢プロジェクトとは子供達に対して僕達大学生側が講師となって、夢や目標を持つことの素晴らしさやそれに向かって努力することへの大切さを伝え、僕たちが新たな視野を投入し、子供達の視野を広げるという面でのプロジェクトです。

野球部、サッカー部隊員13 人を分けて、子供達100人を10 人のグループに分けそれに隊員が1人の割合で、子供達に夢や目標を持つ事の素晴らしさを伝えました。

子供達は、みんな真剣な眼差しで聞いてくれました。

発表後、僕達の夢プロジェクトについて、子供達に感想を紙にを書いてもらいました。

その中で感想を読んで僕が響いたのは、
【夢は達成しなくてもいい。夢に向かって挑戦することが大切。】
と書いていた子がいたことです。

小学5年生でこんなこと言えますか??
本当に驚きで、世界って凄いなと思いました。

夢プロジェクトが終わり、すぐ小学3年生の指導を行いました。

雨が降ってきたので室内に移動し、室内のスペースはとても狭いので
その中でメニューを構成する事はとても困難でした。

困難な時ほど隊員同士の協力が大切だと思います。

僕達サッカー隊員の中でも役割が曖昧なので、もっと他責の考えをやめて、もっと明確にしていきたいです。

チームとして行う事で自分達の1人1人の成長に繋がると思うので、人に頼ってばかりじゃなく自分の考えを持っていくことが成長の鍵になると思います。

サッカーの指導が終わり、みんなで夜ご飯を食べました。
ボリビアのご飯をとっても美味しいです。

もう10日経ちました。
長いようで短いような。
あと30日もあるけどあっという間に終わっちゃうだなと感じています。

全てに感謝しながら、毎日毎日必死で生きようと思います。

いつも投稿を見てくださっている方々、色んな人の支えがあってからこそ、このような経験ができている事を忘れないように。

明日も頑張ります!!

福岡大学 JICA ボランティアボリビア派遣サッカー隊員の皆さんの奮闘はまだまだ続きます!

後編に続きますので、お楽しみに!

(参照元:福岡大学 JICA ボランティアボリビア派遣フェイスブック

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