限定88台で1億円超え!見た目もパワーも化け物級のアストンマーティン V12 Speedsterデビュー

アストンマーティン V12 Speedster

わずか88台限定のV12 Speedsterの特徴

アストンマーティン V12 Speedster

英国を代表するラグジュアリー・メーカー、アストンマーティンのパーソナライゼーション・サービス部門「Q by Aston Martin」が手掛けるV12 Speedsterは、直感的なドライバーズ・カーであり、アストンマーティンの豊かなレーシング・ヒストリーだけでなく、ボーイング社とのコラボレーションにより航空機デザインからもヒントを得た。3月4日に公開された88台限定生産のV12 Speedsterは、「Q by Aston Martin」が推奨するF/A-18コンセプトカラーを纏っている。

戦闘機「F/A-18」がモチーフのデザイン

アストンマーティン V12 Speedster

アストンマーティンのゲイドン本社で初公開されたV12 Speedsterは、伝説の名機、F/A-18に触発されたコンセプト・スペックで仕上げられ、この仕様をそのままオーダーすることも可能。

印象的なカラーリングは、伝説のジェット戦闘機をモチーフとして、スカイフォール・シルバーで仕上げられている。エキゾースト・チップやベントグリル、ベーンにはマットブラックが採用され、全体として引き締まった印象を演出。暗色系のテーマは、インテリアにも反映され、アストンマーティン・ロゴが刻印されたビビッドレッドのドアシルなどを配置して、明確なコンセプトを感じさせるスタイリングが創出されている。

また、V12 Speedsterは、ウィンドスクリーンを排除して、より直感的なエンゲージメントを演出し、ドライビング体験を新たなレベルに引き上げている。

伝統と進化のインテリア

アストンマーティン V12 Speedster

インテリアでも新たな限界に挑戦し、素材面で伝統とモダンを融合させ、構造部材として機能するカーボンファイバーと伝統のハンドクラフト・サドルレザーなどが見事な調和を見せている。視覚的にも、物理的にも、インテリアからは重量感がそぎ落とされスリムで効率的なスタイルを確立した。

エモーションなスタイルやクラフトマンシップなど、アストンマーティン伝統のキャラクターはそのまま残されている。

徹底的な軽量化と5.2リッターV12エンジン

アストンマーティン V12 Speedster

V12 Speedsterは、アストンマーティン最新の接着アルミニウム構造を採用するとともに、DBS SuperleggeraやVantageのエレメントを流用したユニークなプラットフォームを採用。フロントとリアのサスペンションには、コイルスプリングとアダプティブ・ダンピング(スポーツ、スポーツ+、トラックの3モード)が組み合わされ、21インチ鍛造アロイホイールが標準装備される。ブレーキは、カーボンセラミックの大径のディスクブレーキを装着。ユニークなシャシー上には、ほとんどカーボンファイバーで製作されたボディが搭載される。

700馬力以上を発生するV12ツインターボエンジン

アストンマーティン V12 Speedster

V12 Speedsterの心臓部には、アストンマーティンの名機5.2リッター V12ツインターボ・エンジンを搭載し、最高出力は700hp(709.7ps)、最大トルクは753Nmを発生。フロントにミドマウントされるエンジンには、ZF製8速オートマチック・トランスミッションが組み合わされ、0~100km/hを3.5秒で加速し、最高速度は300km/hに達する。

アストンマーティン・エンジニアは、V12ユニットをこのリミテッド・エディションに搭載するにあたり専用のステンレス製エグゾースト・システムを開発。リアエンド中央、ディフューザーの上に取り回されたエグゾーストは、野太く、キャラクター溢れるサウンドを生み出す。

チームの熱い思い

アストンマーティン V12 Speedster

アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマーは、次のように述べチームを称えた。

「本日、アストンマーティンの最新かつもっともエキサイティングなスペシャル・モデルを披露できることに大きな誇りを覚えています。

V12 Speedsterは、Q by Aston Martinチームの多彩な能力と決意を雄弁に物語っています。チームメンバーは、もっとも要求が厳しく、情熱的なお客様に向けて、圧倒的な2シーター・スポーツを創造することに全精力を傾けました。

88台のハンドビルト・カーは、全世界のエンスージアストやコレクター垂涎の的となるでしょう。」

デザイナーが語る「封印されたデザインの復活」

アストンマーティン・デザイン・ディレクターのマイルス・ナーンバーガーは、V12 Speedsterについて、「V12 Speedsterは、アストンマーティン・スピードスター・コンセプトの最新バージョンです。弊社の歴史だけでなく、最新鋭のジェット戦闘機にもインスピレーションを求めて、直感的なエクスペリエンスを体験していただくことを目指して開発・製作しました。

ルーフもスクリーンもなく、巨大なエンジンと、低く、幅広いショルダー、2個のハンプ、ドライバーとパッセンジャーを分離する背骨のような形状を持つ圧倒的にエモーショナルなスタイリングに仕上げられています。

特徴的なヘッドライト、“ノストリル”と呼ばれるボンネットのデザインエレメントが、見事なコントラストを描き出しています。ノストリルは、かなり長期間にわって封印されてきたデザインですが、今回のモデルで復活を果たしました。」とコメントした。

チーフエンジニア絶賛の「クルマとドライバーが一体化したスリリングな体験」

アストンマーティン・チーフエンジニアのマット・ベッカーは次のように語った。

「V12 Speedsterが提供するスリリングな体験は、他では感じることはできないでしょう。フルオープン・エレメントが、新たなエクスペリエンスを切り拓きます。このクルマは、あらゆるレベルでクルマとドライバーが一体化した、緊張感のある走りの世界を実現しています。」

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