観音像復元祝い 新作の詩吟「観音開眼の歌」披露 横須賀

像の復元を祝う新作の詩吟「観音開眼の歌」を披露する横南吟道会=横須賀市若松町のセントラルホテル

 観音崎(神奈川県横須賀市鴨居)の地名の由来とされ火災で焼失した観音像を昨年9月に33年ぶりに復元した市民有志の団体「観音崎プロジェクトの会」の最終報告会が2月26日、同市若松町のセントラルホテルで開かれた。今後は「生まれた絆を生かし、自然保護活動などを通じて観音崎地域を活性化する新たな団体の発足を目指す」(同会呼び掛け人の県議・牧島功さん)という。

 像の制作を担った仏師・梶谷叡正さん、開眼供養を行った三樹院(三浦市)の住職・今井正純さんら約80人が出席した。

 オープニングでは横南吟道会が像の復元を祝う新作の詩吟「観音開眼の歌」を披露した。横浜港運協会長・藤木幸夫さんとともに会の共同代表を務めた郷土史家・山本詔一さんが経過などを報告。「東京湾は世界の物流の拠点。その入り口を守る意味で『観音』の名と像があった。復元の意義は歴史的にも大きく、協力いただいた皆さまに御礼申し上げる」と謝辞を述べた。

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