全日本ロード:TONE RT SYNCEDGE4413はST1000に星野知也を起用。EWCは鈴鹿&セパン8耐に参戦予定

 全日本ロードレース選手権に参戦しているSYNCEDGE4413Racingは2月11日、2020年シーズンのチーム体制を発表し、ST1000クラスに星野知也を、J-GP3クラスに野澤秀典を起用することを発表した。また、FIM世界耐久選手権(EWC)では鈴鹿8時間耐久ロードレースとセパン8時間耐久ロードレースに出場予定であることが関係者への取材でわかった。

 SYNCEDGE4413Racingは2013年に発足してから、これまで全日本ロードのJP250、J-GP2、JSB1000クラスにエントリーし、経験を重ねてきたチームだ。2017年シーズンからは工具メーカーのTONE(トネ)とタッグを組んで、TONE RT SYNCEDGE4413Racingとして参戦している。

星野知也(TONE RT SYNCEDGE4413)

 2019年はJSB1000クラスに星野がフル参戦しており、12レース中9度ポイントを稼ぎ、ランキング18位に入った。また、渥美心は第2戦鈴鹿2&4レースに同チームからスポット参戦し、2レースともにポイントを獲得している。

 そして鈴鹿8耐にも参戦している同チームは、昨年は星野、渥美、石塚健のトリオで戦い、総合14位に入ってSST(スーパーストック)クラスでは優勝を果たした。その後、2019-2020シーズンの第2戦セパン8耐にも出場。SSTクラストップからスタートし、総合15位、SSTクラス3位と表彰台に上る活躍を見せた。

EWCセパン8時間耐久ロードレースでSSTクラス3位表彰台を獲得したTONE RT SYNCEDGE4413 BMW

 そんな好調のチームは、2020年シーズンもTONEのサポートを受けて、全日本ロードに参戦する。新設のST1000クラスにはエースライダーの星野を起用し、TONE RT SYNCEDGE4413 BMWとして参戦。マシンは昨年は2017年型のBMW S1000RRを駆っていたが、今季はフルモデルチェンジしたBMW S1000RRを走らせる。

 さらに野澤が加入し、TONE RT SYNCEDGE4413 NRFとして新たにJ-GP3クラスに挑戦する。マシンはホンダNSF250Rだ。チーム監督は山下祐氏、チーフメカニックは高村嘉寿氏が務める。

2019年にフルモデルチェンジしたBMW S1000RR

 ST1000クラスを走る星野は「まずは今シーズンもレースに参戦できる事にスポンサー様、チームに感謝致します。ありがとうございます。今シーズンは昨年とは違い、新たに始まるST1000クラスに参戦で、今から開幕が待ち遠しい気持ちです」と意気込みを語る。

「チームと協力してチャンピオン目指して頑張りたいと思っていますので、応援宜しくお願い致します。また新たにチームに加わった野澤選手も活躍出来るようにサポートしていきますので、野澤選手の応援も宜しくお願い致します」

 一方でJ-GP3を走る野澤は「今年ご縁がありましてTONE RT SYNCEGDE4413様とコラボレーションさせて頂くことになりました。全日本ロード、世界耐久ともに実績のあるチームとの参戦になるので、期待に応えるリザルトが出せるかという不安と、どの様な1年になるかというワクワク感で開幕戦が待ち遠しいです」とコメントした。

「山下監督、チーフメカニックの高村さん、ベテランエースライダーの星野さんの胸を借りて全力で走りたいと思います」

 さらに関係者の情報によれば、2020年はEWCでは鈴鹿8耐とセパン8耐に参戦予定であり、ライダーは星野と渥美が務めるが3人目は未定だという。海外戦で2戦経験を積み、2021年のボルドール24時間に出場することを目標にしているようだ。

 TONE RT SYNCEDGE4413 BMWは2020年の鈴鹿8耐第43回大会の優先出場権を獲得しているため、これからトライアウトを受けることなく参加することができる。

 目標であった鈴鹿8耐SSTクラスの優勝を成し遂げ、セパン8耐ではSSTクラス3位表彰台を獲得し、もうひとつの目標である『TONEカラーで世界へ』の第一歩を踏み出して国内外にインパクトを残したSYNCEDGE4413Racing。チーム発足8年目は世界を舞台に、どのような活躍を見せてくれるかに注目が集まる。

TONE RT SYNCEDGE4413がEWCで獲得したトロフィー

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