避難所への手作り階段

 ◎…自分の身は自分で守ろう―。延岡市川島町の甲斐弘光さん(80)は、自宅裏山にコンクリート製の階段を一人で造った=写真。48段あり、津波避難所に通じる。
 ◎…2018年秋から作業を始めた。海抜約14メートルの避難所まで自宅から直線距離で約100メートルだが、住宅地を遠回りするしかなく、「避難が間に合わない」と感じていたという。
 ◎…土木工事の経験はない甲斐さんだが、自宅の小屋も造るなど腕前は玄人はだし。「コンクリート製なので頑丈。鉄製の手すりを最上段まで取り付けたい」と固い意思を見せている。

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