「継続的な献血を」予約来所 呼び掛け 長崎県内、不足報道受け増加

多くの市民が手指の消毒をして、献血に協力した=長崎市、献血ルームはまのまち

 新型コロナウイルスの感染拡大で全国的な献血不足が懸念される中、長崎市浜町の「献血ルームはまのまち」には6日、多くの市民が訪れ献血に協力した。献血ルーム側は密集を避けるため、予約をして来所するよう呼び掛けている。
 同ルームによると、午前中から「献血不足のニュースを見て」と話す市民らが次々に来所。手指の消毒や検温をして、普段の平日の3倍に当たる約90人が献血に協力した。前日の5日には、白血病と闘っている競泳女子の池江璃花子選手(19)がツイッターで協力を呼び掛け。宮本栄治所長は「その影響もあり、高校生ら若い人の姿も多かった」と話した。
 県赤十字血液センターなどによると、県内では2月中旬ごろから献血者が減少傾向。献血バスの派遣は相次いで中止となり、土曜日曜の高校生による街頭呼び掛けも取りやめている。県内では3月1~5日、400ミリリットル換算で577人の献血を目標としていたが、76%の438人にとどまっている。
 400ミリリットル献血による赤血球は21日間、成分献血による血小板は4日間しか保管できない。宮本所長は協力者の増加に感謝しつつ「安定して確保していくことが大事。継続的な献血をお願いしたい」としている。
 予約は、日本赤十字社のインターネットサイト「複数回献血クラブ ラブラッド」でできる。また「献血ルームはまのまち」(電095.824.3332)、佐世保市の「献血ルーム西海」(電0956.25.2440)でも受け付けている。

© 株式会社長崎新聞社