ヤンキース・ジャッジ 肋骨の骨折が判明し開幕戦出場は絶望的に

スプリング・トレーニングで屋外での打撃練習を行うことができていないアーロン・ジャッジ(ヤンキース)だが、右肩から胸部にかけての違和感の原因を解明すべく複数の検査を受けた結果、右側の第一肋骨の疲労骨折が判明した。今後2週間は練習を中止し、患部の回復具合を観察していくことになるが、アーロン・ブーン監督によると、回復の状況次第では肋骨を取り除く手術を受ける可能性もあるようだ。

2017年に新人メジャー記録(当時)の52本塁打を放ち、一躍スターダムにのし上がったスラッガーが今季の開幕戦を欠場することが確実となった。ジャッジによると、昨年9月の試合で守備時にダイビングキャッチを試みた際に肋骨を痛めた可能性があるという。そのときの検査では骨折は見つからず、シーズン終盤ということもあってコルチゾン注射を受けてプレイを続けたが、チャールズ・キム医師によると「第一肋骨の骨折はとても珍しい。安静に過ごして回復を待つのがベストの治療法だ。通常は運動を徐々に再開する前に6~8週間待つことを勧めている」とのことだ。

ジャッジは練習を中止して患部の回復を待つ予定であり、「すでに回復は始まっているよ」と自身の状態を楽観視している。ただし、2週間後に再検査を受けた結果、患部の状態に改善が見られないようであれば、手術を選択する可能性もあるようだ。

アメリカン・リーグ新人王に輝いた2017年こそ155試合に出場したジャッジだが、翌2018年は112試合、昨季は102試合にしか出場できなかったように、故障に悩まされるシーズンが続いている。今季も開幕からしばらくの間を欠場することが決定的となり、現時点では戦列復帰の見込みは立っていない。

ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン(右ふくらはぎ痛)、アーロン・ヒックス(トミー・ジョン手術)とレギュラー外野手3人を欠いた状態で開幕を迎えることが確実となったヤンキース。ヒックスに代わってブレット・ガードナーがセンターに入り、両翼の2枠をクリント・フレイジャー、マイク・トークマン、ミゲル・アンドゥハーらが争うことになりそうだ。

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