インディアンス・ビーバーが開幕投手に決定 2019年球宴MVP

1年前、シェーン・ビーバー(インディアンス)はスプリング・トレーニングで先発5番手の座を争っていた。しかし、今季は開幕投手としてシーズンを迎えることになった。日本時間3月7日、インディアンスのテリー・フランコーナ監督は、ビーバーに開幕投手を任せる方針を固めたことを発表。ビーバーは現在24歳であり、インディアンスの開幕投手としては2004年のCC・サバシア(当時23歳)以来の若さとなる。

昨季のビーバーは、34試合(うち33先発)に登板して214回1/3を投げ、2度の完封を含む15勝8敗、防御率3.28、259奪三振の好成績をマーク。地元開催のオールスター・ゲームにも選出され、三者三振の快投でMVPに選出された。自身とともに先発ローテーションの中心となるマイク・クレビンジャーが故障により出遅れが確実となっており、早い段階から開幕投手の最有力候補と目されていた。

開幕投手を務めることが決定的であることを知らされたビーバーは「大きな意味のあることだよ。僕たちのチームには開幕投手に相応しいピッチングができる投手がたくさんいるからね」と喜びを口にした。2015年以降、「誰が開幕投手を務めるか」ということはインディアンスではあまり議論の対象とはならず、サイ・ヤング賞2度の実績を誇るコリー・クルーバーが昨季まで5年連続で開幕投手を務めていた。しかし、インディアンスは今オフ、クルーバーをトレードでレンジャーズへ放出。今季はビーバーとクレビンジャーの2人が先発ローテーションの中心となる。

ビーバーはスプリング・トレーニングでここまで3試合に先発して7回2/3を投げ、1勝0敗、防御率0.00、9奪三振、被打率.080、WHIP0.39という素晴らしいピッチングを見せている。まだ24歳という年齢を考えると、さらなる成長も期待でき、今季は球界を代表するエースへと飛躍を遂げるシーズンとなるかもしれない。

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