生活環境の改善要望 水陸機動団が4項目 佐世保市議会一般質問

 定例佐世保市議会は6日、一般質問を続行し、4人が登壇。佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地(大潟町)に本部を置く水陸機動団が、朝長則男市長に対し、商業・娯楽施設の整備など隊員や家族の生活環境の改善を求める要望をしていたことが明らかになった。
 田山藤丸議員(自民市民会議)の質問に東隆一郎基地政策局長が答えた。
 機動団は2018年3月に創設。市基地政策局によると、相浦駐屯地内と崎辺分屯地、近隣の官舎には、隊員と家族合わせて約1800人が居住しているという。要望書は昨年12月18日付。商業・娯楽施設の整備や公共交通機関の改善など4項目を求めている。
 東基地政策局長は「佐世保市が暮らしやすいと感じていただけるよう官民で連携し、できる限り対応したい」と述べた。
 田山議員は、佐世保市相浦地区に残る広大な農地の活用策についても尋ねた。農地の活用を巡っては、過去に大型商業施設の整備も検討されたが、市中心部の商店街が反対。当時の光武顕前市長が商業利用を認めなかった経緯がある。
 吉田敏之農林水産部長は「牧草用農地としての利活用をベースとする」と従来の方針をあらためて示した。その上で、新たな担い手の確保について「将来の地域農業のビジョンを相浦土地改良区の農業者と作成する必要がある」と説明した。

© 株式会社長崎新聞社