9日から学校で預かり 見守り難しい家庭対象 諫早市

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う学校の臨時休校で、諫早市教委の西村暢彦教育長は6日、市立小中学校の特別支援学級の在籍者と学童クラブ未登録の小学1~3年生のうち、仕事などで保護者の見守りが難しい場合に限り、9~23日の平日のみ、学校で預かる方針を示した。定例市議会一般質問で山口喜久雄議員(公明)に答弁した。
 市立小中学校42校の臨時休校は2日午後から23日まで。西村教育長は取材に▽学童クラブ利用希望者増加▽午前中の学童クラブ開所困難▽子どもだけで在宅が難しい特別支援学級の在籍者-などが想定されるため、安全面から学校で居場所を確保する方針を説明。教員の学習指導は実施しない。預かりは原則午前8時~午後4時半。卒業式(小学18日、中学17日)の日はそれぞれ除く。
 学童クラブが休業中、児童の過密状態を回避する目的で学校体育館の使用を希望する場合、西村教育長は「夏休みなどと同様、学校長の判断で可能」と述べた。
 宮本明雄市長は、国の新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正内容次第で、今議会中にも市の新型インフルエンザ対策に関する条例改正や規定見直しを視野に入れていることを明らかにした。

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