名物料理〝食べて〟応援しよう ヘイト手紙届いた老舗に列

応援する客で列ができた横浜中華街の「海員閣」=7日午後1時ごろ、横浜市中区

 中国人を誹謗(ひぼう)中傷する差別的な言葉を記した匿名の手紙が3日届いた横浜中華街(横浜市中区)。その一つ、老舗料理店「海員閣」では最初の週末となった7日、名物料理を食べて応援しようと店舗前には長い列ができた。店内では「頑張ってください」「応援しています」と励ます客の声が響いた。

 海員閣は1936年に創業した中華街屈指の老舗店。3代目店主李浩文さん(48)はランチタイムのみ営業しており、この日は午後2時の閉店まで客足が途絶えることはなかった。人気の豚バラそばや豚バラ飯などの注文が相次ぎ、名物のシューマイは売り切れた。

 中華街は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で客足が遠のいている。李さんは「多くの応援はありがたく、励みになる。中華街に活気を取り戻したい」と話した。

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