保育士不足に追い打ち 新型コロナ 県内休校で休日取得

臨時休校により保育士不足が一層深刻化している宮崎市の保育現場。同市などでは運営維持のため保護者に「家庭保育」の協力を求めている

 新型コロナウイルスによる学校の休校要請が、保育士不足が深刻化している県内の保育園や認定こども園の運営に追い打ちを掛けている。休校により自分の子どもの面倒を見なければならなくなった保育士らが、休日の取得や時短勤務を希望し、欠員が相次いでいるからだ。国が定める職員配置の最低基準を下回る恐れがある施設もあり、保育の現場は逼迫(ひっぱく)している。各自治体は保護者が仕事を休める家庭に「家庭保育」をするよう協力要請することで、危機的状況を回避しようとしている。

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