<レスリング>【東京オリンピック代表決定プレーオフ・特集】敗者の声

(2020年3月8日、東京・味の素トレーニングセンター / 取材=布施鋼治)

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終盤の反撃も、時すでに遅かった奥井眞生(自衛隊)=撮影・保高幸子

 ■男子フリースタイル74㎏級・奥井眞生(自衛隊)「終わってしまったな、というのが率直な感想です。(こうなったら)圭祐にしっかりと金メダルを取ってもらいたいと思う。ちょうど4週間前の練習中に前十字じん帯を損傷しました。それから2週間リハビリをやり、残り2週間で調整をしました。(プレーオフの開催日時を)延長してもらいたいという気持ちもあったけど、それはできないという話だった。(やると)決めたのも自分なので、そこに関していえば言い訳したくない。

 (昨年12月の全日本選手権では初戦敗退だったので)今回は何としてでもという思いが強かった。それが途中で焦りにつながってしまったんだと思います。前を向かなければダメということも分かっているけど、いまのところ先は考えられない」


終盤に反撃したが、あと2点が遠かった森川美和(日体大)=同

 ■女子68㎏級・森川美和(日体大)「いただいたチャンスを自分のものにできなくて悔しい。セコンドには伊調馨さんや湯元(健一)コーチがついてくれたし、松本(慎吾)監督も会場にいてくれたので心強かった。あとは自分がやるべきことをやろうと思いました。馨さんからは、ふだんから言われていることだけど、『しっかりやり切ること』『思い切りやってこい』と送り出されました。

 前半(第1ピリオド)から後半みたいな動きができたら、試合展開も変わっていたと思う。最初は土性選手の体力を削って消耗させようと思ったけど、相手の構えがよく、プレッシャーも強かったので、自分から少し下がってしまい、相手に点数が入ってしまった。前半にひとつ(ポイントを)取りたいと思ったけど、それができなかったことが反省点です」

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