5年後には半分が電気自動車に!ボルボ、年内にXC40の電気自動車の生産開始

ボルボ コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー

ボルボの電動化が2020年に始まる

ボルボ XC40 T4 AWD Inscription ボディカラー:デニムブルーメタリック

ボルボは2019年、バッテリーメーカーとして世界を牽引する中国のCATLおよび韓国のLG化学と長期供給契約を締結。この契約により、「XC40 Recharge P8」をはじめとするボルボおよびポールスターの次世代モデルに用いられるバッテリーの供給が今後10年間にわたり確保されている。

ゲント工場の組立ライン新設は、ボルボ・カーズが意欲的に取り組む電動化戦略と気候変動対策に向けた直近の具体的施策だ。ボルボは「2040年までにクライメイトニュートラルな企業になる」ことを目標としており、2025年までに車両1台あたりのライフサイクルのCO2排出量を2018年比で40%削減することを目指している。

初の電気自動車はXC40

(手前右)ボルボ XC40 T4 AWD インスクリプション(4WD)/(奥)ボルボ XC40 T4 モメンタム(FF)

ボルボ初の電気自動車となる「XC40 Recharge P8」は、欧州カー・オブ・ザ・イヤーの受賞を果たした人気モデルXC40の電気自動車。「Recharge(リチャージ)」は、電気自動車またはプラグイン・ハイブリッド・パワートレインを搭載する全ての充電可能なボルボ車を表す総称だ。

「XC40 Recharge P8」には、ジーリー・グループにおいて共同開発した先進的なモジュラー式プラットフォームであるCMAを採用。また、グーグル・テクノロジーを組み込んだアンドロイドベースの全く新しいインフォテイメント・システムがボルボ車として初めて搭載される。

ボルボは、2025年までに全世界における販売台数の50%を電気自動車、残りをハイブリッド車とすることを目指し、実現に向け今後5年にわたり毎年、電気自動車を発表する。

ゲント工場は重要拠点になる

ボルボ XC40 T4 モメンタム(FF)
ボルボ XC40 T4 モメンタム(FF)

グローバル生産管理部門の責任者であるゲールト・ブリュイネールは「ゲント工場で働く皆さんとともにこの記念すべき日を祝うことができて、嬉しく思います。ゲント工場は当社初のバッテリー組立ラインを持つ工場として、電動化に向けた生産ネットワークを今後整備していくにあたり、先駆的な役割を果たします。」と話した。

ボルボは今後数年、全ラインナップの電動化を進める中で、バッテリーの組立は世界全体での生産活動における重要な要素になるとしており、ゲント工場で得たプロセスの最適化や効率化に関する重要な知見を他の生産拠点に展開していく役割も担っている。

ボルボ米中工場も電動化へ

ボルボは2020年、米サウスカロライナ州チャールストン郊外にある工場にバッテリー組立ラインを建設する計画を発表。組立ラインの建設開始は、2020年の秋を予定している。

また、現在コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)をベースとしたボルボ車の他、同様のプラットフォームを採用したポールスターやLYNK & COといった姉妹ブランドの車両が生産されている中国浙江省にある路橋区の工場でも電気自動車の生産を開始する予定だ。

© 株式会社MOTA