行方不明者発見に貢献 田渕さん、警察犬ローズお手柄

感謝状とササミジャーキーを贈られた田渕さんと相棒のローズ(中央)=県警本部

 長崎県警はこのほど、新上五島町の山中で行方不明になった高齢者の発見に貢献した県警嘱託警察犬指導手の田渕紗耶香さん(34)に刑事部長感謝状を贈呈した。
 県警鑑識課によると、2月6日午後3時半ごろ新上五島署に「80代女性が行方不明になった」と通報があり、田渕さんは翌7日午後に連絡を受けて、嘱託警察犬ローズ(メス、4歳)と県警ヘリでその2時間後に現地入りした。日没が迫り安全確保の観点から捜索時間がわずか1時間。緊迫した状況の中、ローズと田渕さんは、女性の衣類のにおいを手がかりに最後に目撃された現場から山中の獣道に入って行方を追った。
 捜索範囲をかなり絞ったところで時間切れとなり、田渕さんとローズは現場を引き揚げた。翌8日午前9時に署員らが捜索を再開すると、約1時間後に女性を発見した。女性は衰弱していたが命に別条はなかった。
 田渕さんは2009年から指導手として活動しており表彰は5度目。「無事に発見されて何より。ローズが頑張ってくれた」とねぎらった。ローズには好物のササミジャーキーが贈られた。

 


関連記事

© 株式会社長崎新聞社