「こども支援棟」完成 保育園、放課後デイなど併設 小船越町に完成 諫早市手をつなぐ育成会

完成したこども支援棟=諫早市小船越町

 社会福祉法人「諫早市手をつなぐ育成会」の「こども支援棟」が小船越町に完成した。児童発達支援事業所や放課後等デイサービス事業所などを併設し、今月開園した諫早市手をつなぐつくしっ子保育園は、障害の有無に関係なく共に学ぶ「インクルーシブ保育」に取り組む。
 支援棟は鉄骨造り2階建て、延べ床面積は498.96平方メートル。室内に木をふんだんに使っておりバリアフリー対応。落成披露式には関係者約80人が出席し、同育成会の山口ヨシ子理事長(68)は「法人が理念とする共生のまちづくりを実践し、地域に根ざした福祉サービスや住民交流を展開していきたい」と決意を述べた。
 同保育園は企業主導型保育事業制度を利用。従業員が仕事と子育てを両立できる柔軟な保育サービスを受けられる他、地域の子どもも受け入れる。有田工業(貝津町)やイサハヤ電子(津久葉町)など7団体が、共生社会の実現に向けた相互連携支援・協力が盛り込まれた共同利用契約を同育成会と締結している。

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