中居退所、長瀬脱退も想定内の滝沢秀明が唯一手を焼いている先輩ジャニーズ 「裸の王様」のおねだりにタッキーは鉄槌を食らわすのか?

画像は連続ドラマW『孤高のメス』Blu-ray BOXより

これまで数多くの人気男性アイドルを輩出し、わずか一代で帝国を築いたジャニー喜多川氏の死から早8ヶ月が経とうとしています。

後継者として名乗りをあげて芸能活動の一切から手を引いたタッキーこと滝沢秀明は、現在おもに新人育成に重きを置いて指導を続けているとのことですが、その一方で事務所の屋台骨である嵐が年内いっぱいで活動休止。そして事実上、飼い殺し状態だと言われていた元SMAP・中居正広の離脱、またTOKIO・長瀬智也が来年にも退所する意向など、頭の痛いことのオンパレード。

数年前から危ないと噂されているジャニーズ事務所は、ここまでくると本気で笑ってはいられない状況下であることは間違いありません。

「とはいえ、滝沢くんは上手に立ち回っていると思いますよ」と、彼の働きぶりに感心するのは、通称J担と呼ばれるスポーツ紙のジャニーズ担当記者。

「将来、有望になるかもしれないアイドルの卵たちは、ジャニーさんの生前から次々と辞めています。これは別に珍しいことでもなんでもなくて、物凄い数のジュニアがレッスン生として名を連ねてますし、全員がデビューできる訳ではありません。ですから自分の将来を見据えて、退所していく者が実際のところ後を断ちません。

ただ、ある程度のネームバリューというか知名度のあった子たちが辞めるとなると、業界も世間もザワザワしますよね。最近だと中居さんが退所会見をしましたが、彼はSMAPが分裂した頃から事務所を離れるだろうとずっと噂されてました。

また昨年秋に辞めた錦戸くんは、素行不良でジャニーズにとってお荷物的存在だった。たしかに人気はありましたけど、将来的な目で見れば、いつまた悪さをしでかすかわからない。だから自主的に退所してくれて、滝沢くんはむしろホッとしてるんじゃないでしょうか」。

2018年に芸能界を引退した滝沢秀明。株式会社『ジャニーズ アイランド』の代表取締役として、Jr.のプロデュース業と育成に専念しています。

毎朝9時に自家用車でオフィスへ出向き、午前中はパソコン仕事。そして午後はJr.のダンスレッスンに顔を出したり、関係各所との打ち合わせや現場への挨拶回りなど、寝る間もないほど多忙な日々を過ごしているといいます。

「滝沢くんは諸先輩方や後輩にも満遍なく敬意を払っているので、例えば中居くんが退所することが決まった時も、〝これからもどうか力を貸してください。微力ですが、僕もお役に立てることがあればなんなりと〟と真っ先に挨拶しに行ったそうですよ。問題児だった錦戸のことだって、〝これからもサポートしてくよ〟と、今後も応援していく姿勢を貫いた。ですから、ジャニーズを出ていく人間がいるにせよ、今後の付き合いを踏まえて穏便に、かつ大人な対応を心掛けているんだと思います。敵を作らず、味方を作っていく手法はとても賢いやり方かと。彼はもはや、未来しか見てないんです。若手の、SMAPや嵐のような息の長い国民的アイドルを育てるべく日々奮闘している。既存のものを立て、新しいものに物怖じせず着手する、これぞ滝沢流です」

滝沢の評判はすこぶる良好。どの関係者に話を聞いても、悪い噂は一つも聞こえてきません。アイドル時代から人付き合いがよく、現場にふらりと一人で現れることが多かったという彼。芸能界を引退してまでジャニー喜多川氏の意思を受け継いだ滝沢を応援する声が尽きません。

「仕事をそつなくこなしていつもニコニコしている滝沢くん。でも、唯一手を焼いている人物がいるそうですよ。それは、大先輩でかつては社長候補のひとりで名前の上がっていた近藤真彦です」

そもそも今のジャニーズは大幅な人事異動もあったりと、転換期の真っ最中。先代が遺したものを継承していく傍らで、未来のために大胆な改革も必要です。風の入れ換えをするとなると、ベテラン勢が居心地悪くなるのも当然のこと。そんな中、最年長であるマッチが空気を一切読まず、

「〝ヒガシや太一みたいな情報番組のMCやってみたい〟とか、〝なんでもいいからCMに出たいなぁ〟と、気まぐれな発言をするらしい。急に仕事を持ってこいと言われても、滝沢くんの人望を持ってしても難しいでしょうし、最年長なだけに雑な扱いも出来ず….」(テレビ局員)

実は近藤真彦、今年はデビュー40周年の節目なので、年内は「露出多め」になる見通しがあります。

80年代の頃は、次々と大ヒットを世に送り出したトップクラスのアイドルでしたが、その後は趣味のカーレースに没頭したりと、エンタメ業界では存在が薄かった。振り返ってみてもここ20年近くは表舞台で目立った活動もなく、たまに出演する歌番組では常に上から目線の裸の王様。これぞ昭和のアイドルといった具合で、業界でもその扱いに苦慮していたそうです。

「アニバーサリーイヤーなので、少々厄介でも今年から来年頭にかけては間違いなく近藤さんの起用が増えるはずです。彼はジャニーさんの実姉で先ほど引退したばかりのメリー喜多川さんの大のお気に入りで、また事務所の副社長でどこの現場にも顔を出すことで知られる〝しぃ〜さん〝こと白波瀬氏のマッチ推しも、尋常ではないほど凄まじい。近年、力が衰えているジャニーズではありますが、メリーさんとしぃ〜さんが本気を出して代理店に頭を下げれば、有名メーカーのCM起用も夢ではないでしょう。テレビやラジオや雑誌も今後の事務所との付き合いもありますので、ある程度までは従わないとなりませんね。去年末に聞いた話では近藤さんは俳優業にも興味を示してるそうですよ。とくに高視聴率確実なテレビ朝日『相棒』を狙っているとかで、反町隆史が水谷さんの相棒に抜擢された時、オーディションを受けて落とされた過去があるとか。それがもし本当なら再チャレということになりますけど、そもそも役者としての実績はほぼないに等しいですから難しいでしょうね。僕がプロデューサーなら絶対になしです(笑)」

その手腕を確かめたいのか、なぜか仕事のおねだりをメリーさんでも、しぃ〜さんでもなく、後輩のタッキーにしてくるあたり、マッチのいやらしさが窺えます。新人育成に命を捧げるつもりで取組んでいるタッキーの足枷にならなければいいのですが…。(取材・文◎那目鯛子)

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