新ドアボタン当面“封印” 感染対策、乗員が開閉 長崎県内運行JR車両

JR九州が新型車両YC1系に導入したスマートドアの開閉ボタン=長崎市尾上町、JR長崎駅

 JR九州長崎支社は9日、長崎県内で14日に運行開始する省エネ新型鉄道車両YC1系のドア開閉方式を変更すると発表した。利用客が乗降時にボタンを押すスマートドアだが、新型コロナウイルス感染対策を理由に“封印”。当面は従来通り乗務員が開閉を操作することにした。

関連:乗客が開閉「スマートドア」新車両を公開 3月に長崎県内登場

 既存のドアは駅停車中に開いたままだと冷暖房効果が弱まる難点がある。スマートドアは車内に開閉ボタン、車外に開ボタンがあり、乗降客が目前のドアを操作できる。走行時やホームがない側はロックされる。視聴覚障害者は点灯や音声、点字でボタンの場所や作動状況を把握できる。
 同支社によると、感染拡大を防ぐため停車中にできる限りドアを開け、車内の空気を入れ替える方が好ましいと判断。新方式の使用開始を当面延期し、従来通り乗務員が開閉する。同社は現行車両でも同様に換気を推進しているという。

 


関連記事

© 株式会社長崎新聞社