お試し住宅、新築へ 移住促進計る 小値賀町

 北松小値賀町は9日、移住促進のための町営の「お試し居住施設」を新年度に新築する考えを明らかにした。町議会の定例3月会議で西村久之町長が示した。
 町総務課によると、施設は小値賀へのU・Iターン希望者らが定職を探す間などに利用でき、原則最長3年間の入居が可能。所有者から寄付を受けたり賃借したりした空き家を改築した12戸があり、現在は満室という。町内にはほかにも空き家はあるが、老朽化などで工事が難しく、新築する方針を固めた。
 家族用と単身者用計10戸を新たに整備する計画で、今年秋ごろ着工し、2021年度の供用開始を目指す。関連事業費1億1千万円を新年度一般会計当初予算案に計上した。同課は「受け入れの基盤をつくり、移住者の定着につなげたい」としている。
 9日は一般質問があり、4人が登壇。総額34億9600万円の一般会計当初予算案は10日、上程する。

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