伊勢原市上谷の渋田川沿いで7日、地元の上谷芝桜愛好会がシバザクラの植栽を行った。川沿いは「かながわの花の名所100選」に選ばれており、地域住民と市職員約20人が作業。4月上旬にはピンクと白のシバザクラが見頃を迎え、約600メートルにわたって斜面を彩る。
上谷のシバザクラは、住民が40年以上前、景観美化のために苗を植えたのがきっかけ。その後拡大し、現在は市内企業や児童生徒も植栽と管理を担う。川沿いは名所となっているが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、毎年4月に開催される「芝桜まつり」の中止が決まっている。
7日は参加者が斜面に植栽した。上谷芝桜愛好会の亀井隆会長(66)は「通る人が花を通じて季節を感じ、ほっとする時間を過ごしてほしい。市内だけでなく市外の方もシバザクラのオーナーとなり、花を咲かせてもらえたらうれしい」と話していた。