TOKYO SMARTCAST(株)が特別清算開始決定、エフエム東京の「連結外し」が問題に

 TOKYO SMARTCAST(株)(TSR企業コード:013913417、法人番号:6010001165554、千代田区麹町1-7、設立2015(平成27)年1月、資本金3億5500万円、代表清算人:武内英人氏)は2月27日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。
 負債総額は約6億4900万円(2019年3月期決算時点)。

 VHF-Low帯を利用した放送サービス「i-dio」(映像・音響・データなどをデジタルデータとして放送する新たな放送サービス)のチャンネルの「TS ONE」を運営していた。ここ数年、赤字が続き、2019年3月期時点で4億5178万円の債務超過に陥っていた。
 こうしたなか、2019年8月に主要株主の(株)エフエム東京(TSR企業コード:290585554、法人番号:1010001012439、千代田区)が、赤字の当社を連結決算対象から外す不正会計をしていたことを公表。さらにエフエム東京はi-dio関連事業からの撤退を表明し、2019年9月末で「TS ONE」の放送を終了。同年10月7日、株主総会の決議により解散していた。

© 株式会社東京商工リサーチ