捕手が1プレイで走者2人をタッチアウトにする珍プレイ

日本時間3月10日に行われたブルージェイズとパイレーツのオープン戦で珍しいプレイが飛び出した。7回裏一死満塁のチャンスでオネイル・クルーズ(パイレーツ)がセンター後方のフェンスを直撃する二塁打を放ったものの、二塁走者のケビン・クレイマーのスタートが遅れ、クレイマーと一塁走者のジェイソン・マーティンがともに捕手のパトリック・キャントウェルにタッチされてアウトになってしまったのだ。

7回裏のパイレーツは、フィリップス・エバンスが死球、クレイマーがレフトへのヒット、ジェイコブ・ストーリングスが四球でそれぞれ出塁し、無死満塁の大チャンスを迎えた(一塁走者のストーリングに代走マーティンが送られた)。ここで、アンドリュー・スーサックはショートへのインフィールドフライに倒れたものの、続くクルーズの打球は快音を残してセンター後方のフェンスを直撃。少なくとも二者が生還すると誰もが思った。

しかし、二塁走者のクレイマーがスリップしてスタートが遅れ、一塁走者のマーティンがクレイマーのすぐ後ろを走る形に。センターのチャベス・ヤングからショートのケビン・スミスを経て捕手のキャントウェルへ送られたボールは、クレイマーより先にホームに達し、キャントウェルがクレイマーにタッチして2アウト。さらに、クレイマーのすぐ後ろを走っていたマーティンをキャントウェルが追いかけてタッチし、3アウトとなった。

パイレーツのデレク・シェルトン監督は、まだオープン戦ということもあり、クレイマーの走塁ミスを責めることはしなかった。その一方で、「マーティンは本当に良いリードを取っていたね。しっかり走っていたからクレイマーに追い付きそうなくらいだった」と代走で出場したマーティンの走塁を称えていた。

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