【聖火をつなぐ】7 「高齢者外出の機会に」 堀岡友香子さん(48)(石井町高川原、町社協生活支援 コーディネーター)

 石井町社会福祉協議会の生活支援コーディネーターとして「いきいき百歳体操」の普及啓発に努める。自他共に認めるムードメーカーで、周囲の高齢者からは笑顔が絶えない。

 四国女子短期大(現四国大)を卒業後、町内の保育園を経て25歳から町社協で勤める。訪問ヘルパーとして高齢者宅を回り、掃除や買い物などを支援。2年前からは町のいきいき体操事業に携わっている。

 高齢者の顔見知りは200人以上いる。聖火ランナーに決まった直後から「必ず応援に行くけんな」と声を掛けられており、モチベーションが高まっている。「引きこもりがちなお年寄りが、外出するきっかけになればうれしい」

 趣味は阿波踊り。16歳から有名連の蜂須賀連に所属する。笛の演奏一筋で、夏が来ると「徳島市から石井町まで二拍子のリズムが聞こえてくる気がする」。

 スポーツに打ち込んだ経験はなく、日頃の運動習慣もない。それでも、母校の藍畑小学校を出発するリレー本番に備え、自宅周辺を毎日1時間ほどウオーキングしている。「応援してくれる地域の人に笑顔を届けたい」と意気込んでいる。

高齢者と触れ合う堀岡さん(右)=石井町高川原のフジグラン石井

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