【聖火をつなぐ】8 「笑顔で盛り上げたい」 千葉結那さん(13)(三好市池田町マチ、池田中1年)

 「きっと最初で最後の経験になる。聖火をつなぐ一人になれると思うと、わくわくが止まらない」。そう話し、五輪に関われる喜びに胸を高鳴らせる。

 幼い頃からスポーツが好きで、チャレンジ精神旺盛だった。池田小6年だった2018年夏には、三好市の池田ダム湖で開かれたウェイクボード世界選手権に出場。地元の小学生チーム「イケダコイレブン」の一員として大会を盛り上げた。

 「34カ国から選手が集まり、言葉や人種に関係なくウェイクボードに熱中していた。スポーツの力ってすごいと思った」

 当時のにぎわいを振り返り、聖火リレーへの期待を膨らませる。ランナーに応募したのは、自国開催の高揚感を味わえるだけでなく、「生まれ育った町を盛り上げたい」と考えたためだ。

 「人口が減っても、みんな頑張っている。自分が走って、ウェイクボード世界選手権がもう一度話題になればうれしい」と話す。1月下旬に香川県で開かれた五輪PRイベントで、聖火のトーチを触って気分を高めた。

 中学ではソフトテニス部に所属し、体力には自信がある。「たくさんの人の思いがつながって東京に向かう。その中に三好市の魅力を込められるよう、最高の笑顔で走りたい」と意気込んでいる。

ウェイクボード世界選手権を振り返り、聖火リレーの意気込みを語る千葉さん=三好市池田町マチ

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