相模原で80代男性死亡 神奈川、20代男女2人の感染確認も

感染者の死亡を説明する相模原市の担当者=市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、相模原市は10日、2月21日に感染が確認された市内に住む80代の男性が9日に死亡したと発表した。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が原因という。県内在住の死亡者は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客を除き3人目。県も県内に住む20代の男女2人の感染が新たに確認されたと発表した。

 市によると、男性は1月27日から2月5日まで、呼吸器系疾患の治療で、入院患者3人と看護師1人の感染が確認された相模原中央病院(同市中央区)に入院。退院後に食欲不振や歩行困難となり、2月19日に市内の別の病院に再入院した。PCR検査で同居する80代の妻とともに陽性と判明。消化器系の基礎疾患もあり、再入院後は人工呼吸器を装着していたという。

 一方、県によると、平塚保健福祉事務所管内(平塚、秦野、伊勢原市、大磯、二宮町)の20代女性は、6日に感染が確認された80代男性の孫。9日に感染が確認され、10日に入院したが、症状はないという。

 鎌倉保健福祉事務所管内(鎌倉、逗子、三浦市、葉山町)の20代男性は、2月27日に感染が確認された70代女性の孫。PCR検査で同28日に陰性とされたが、その後に発熱などの症状があり3月9日の検査で感染を確認、同10日に入院した。軽症という。

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