新型コロナ一斉休校 生徒への対応で質問 長崎県議会

 定例長崎県議会は10日、総務、文教厚生、環境生活、農水経済の4常任委員会を続行。文教厚生委員会では、新型コロナウイルス感染症対策で長崎県内でも始まった一斉休校を受け、休校中の児童・生徒への対応について、県教委に質問や注文が相次いだ。
 松本洋介委員(自民)は放課後児童クラブ(学童保育)と教員の連携について質問。木村国広義務教育課長は県内6市町で教員・学校支援員が学童保育に勤務する形で支援していると報告した。松本委員は休校中の生徒がカラオケなどに行っていると心配する市民の声を紹介。木村課長は「気づきがあればぜひ学校に連絡を」と呼び掛けた。
 川崎祥司委員(公明)は児童が一日中家にこもる現状を懸念。木村課長は感染リスクを減らして屋外で適度に運動することを認める文部科学省の見解を、各市町教委へ伝えたと述べた。川崎委員は一斉休校が終わる時期についても尋ね、鶴田栄次高校教育課長は「(4月以降は)国の方針を見極めながら適切に対処したい」と答弁した。
 赤木幸仁委員(改革21)は遠隔での学習支援について質問し、木村課長は県教育センターがまとめた学力調査の問題などをダウンロードして活用できると説明。赤木委員は休校期間中に教育格差が生じないよう取り組みを求めた。堀江ひとみ委員(共産)は県教委が把握した情報の提供と子どもの立場に立った対応を要望した。

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