バーランダー離脱のアストロズ 穴を埋めるのは誰だ!?

アストロズは右広背筋を痛めたジャスティン・バーランダーを開幕から欠くことが確実となり、オープン戦の残り2週間で代役を見つけなければならない。すでにフランベル・バルデス、オースティン・プルーイット、ジョシュ・ジェームス、ブライアン・アブレイユといった現有戦力たちが先発5番手の座を争っているが、彼らは先発ローテーションの最後の1枠ではなく、バーランダーの穴も含めた最後の2枠を争うことになりそうだ。

昨季の先発陣からゲリット・コール(ヤンキース)とウェイド・マイリー(レッズ)が退団したアストロズは、バーランダー、ザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.、ホゼ・ウルキディの4人が先発1~4番手に入り、5番手の座を複数の投手が争う構図となっていた。しかし、ここにきてバーランダーの離脱が決定し、先発ローテーション5枠のうち3枠しか固まっていない状況に。開幕直前のこの時期にトレードで有力な先発投手を獲得するのは難しく、現有戦力での穴埋めを強いられることになる。

今季がメジャー3年目となる26歳の左腕バルデスは、デビューした2018年に8試合(うち5先発)で4勝1敗、防御率2.19の好成績をマークしたものの、昨季は26試合(うち8先発)で4勝7敗、防御率5.86に終わった。制球難が課題だが、オープン戦ではここまで4試合(うち3先発)に登板して防御率3.48、被打率.194とまずまずの成績を残している。

レイズからトレードで加入した30歳の右腕プルーイットは、デビューした2017年に7勝を挙げるなど、メジャー3年間で通算12勝を挙げている。昨季は14試合(うち2先発)で3勝0敗、防御率4.40を記録。オープン戦ではここまで3試合(うち1先発)に登板して2勝1敗、防御率2.00と安定したピッチングを見せている。

バルデスと同じく今季がメジャー3年目となる26歳の右腕ジェームスは、昨季49試合(うち1先発)に登板して5勝1敗、1セーブ、6ホールド、防御率4.70ながら61回1/3を投げて100個の三振を奪っている。制球に不安を抱えるものの、ポテンシャルはエース級。オープン戦ではここまで3試合(うち2先発)に登板して防御率3.12、被打率.167を記録している。

そして、ダークホースとして浮上してきたのが22歳の右腕アブレイユだ。デビューした昨季は7試合にリリーフで登板して防御率1.04、被打率.138、奪三振率13.50をマーク。オープン戦でもここまで4試合(うち1先発)に登板して防御率0.00、被打率.120と好投を続けている。マイナー最上位のAAA級は未経験だが、開幕ローテーションに抜擢される可能性は十分にありそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.