ナショナルズ・シャーザー コンディション不良で登板回避

昨季のワールドチャンピオンに輝いたナショナルズのエース右腕、マックス・シャーザーが日本時間3月11日のマーリンズとのオープン戦での登板予定をコンディション不良のため回避した。シャーザーは「身体の右側が全体的に痛かったんだ」と自身のコンディションを説明。本人が「疲労に起因するものだと思う。MRI検査を受ける予定はないよ」と話しているように、症状自体は軽い。次は日本時間3月16日の試合で先発する予定となっている。

シャーザーは昨季、背中の痛みにより7月と8月の大部分を欠場した。それでも27試合に先発して11勝7敗、防御率2.92、243奪三振と上々の成績を残したが、完全復活に向けてメジャー13年目となる今季にかける思いは非常に強い。その結果、オフシーズンのトレーニングがオーバー気味になり、今回の「プチ故障」を招いてしまったようだ。

マーリンズ戦の試合後、デーブ・マルティネス監督は「今日シャーザーが300フィート(約91メートル)を投げているところを見たよ。レギュラーシーズン開幕に間に合うように準備してくれればいいと思っているし、それが最も重要なことだ」と語り、シャーザーのコンディションについてそれほど心配していない様子。開幕投手を務めることが有力視されるシャーザーだが、マルティネスは今日の登板回避が開幕戦に影響を与える可能性について「全くないと思うよ」と否定した。

シャーザーは、ここまでオープン戦で2試合に先発して6回1/3を投げ、1勝0敗、防御率4.26、10奪三振を記録。このほか、2イニングを無失点に抑えた試合があるものの、この試合は悪天候により試合成立を待たずに中止となった。ナショナルズのトレーニングスタッフ陣は、シャーザーの調整がハイペースすぎると感じており、今日の試合に無理に登板させて故障するリスクを負いたくなかったようだ。

シャーザー自身が「次の登板までにはしっかり回復できると思う」と話しているように、サイ・ヤング賞3度の実績を誇るエース右腕のコンディションを過度に心配する必要はなさそうだ。

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