MLB公式サイトがサイ・ヤング賞候補20人を選出 8位にダルビッシュ

日本時間3月11日、メジャーリーグ公式サイトでは今季のサイ・ヤング賞候補20人を1位から20位までランキング形式で紹介する特集記事を公開した。ウィル・レイッチとマイク・ペトリエロが担当した今回の記事では、2年連続でナショナル・リーグのサイ・ヤング賞を受賞しているジェイコブ・デグロム(メッツ)、投手史上最高額の契約でFA移籍したゲリット・コール(ヤンキース)など、豪華な面々がランキング上位に名を連ねているが、ダルビッシュ有(カブス)も8位にランクインしている。

ダルビッシュについて、ペトリエロは昨季の後半戦のピッチングを高く評価している。ダルビッシュは、昨季後半戦の13先発で81回2/3を投げ、4勝4敗ながら防御率2.76、被打率.199という好成績をマーク。118個の三振を奪った一方で、与えた四球は7個だけだった。ペトリエロは、ダルビッシュが昨季の最終18先発で「奪三振151・与四球12」という驚異的な数字を記録したことを紹介。オールスター・ゲームに4度選出されているほか、サイ・ヤング賞の投票でトップ10に2度ランクインしたことがあるなど、過去の実績にも触れている。

また、ペトリエロは、通算1000イニング以上の投手のうち、アウトに占める三振の割合(29.8%)がメジャー歴代2位の数字であることにも触れ、ダルビッシュの三振奪取能力の高さを強調。利き腕ではない左腕でスライダーを投げたり、10種類の異なる球種を投げたりできることも紹介し、YouTuberとしての活躍にも言及している。「これらのことはサイ・ヤング賞の投票には影響を与えない」としつつも、ペトリエロはダルビッシュのこうした部分を魅力的に感じているようだ。

なお、レイッチとペトリエロが選出したサイ・ヤング賞候補20人は以下のような顔ぶれとなっている。

1位 ジェイコブ・デグロム(メッツ)
2位 ゲリット・コール(ヤンキース)
3位 マックス・シャーザー(ナショナルズ)
4位 ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
5位 チャーリー・モートン(レイズ)
6位 ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
7位 ジャック・フラハティ(カージナルス)
8位 ダルビッシュ有(カブス)
9位 ノア・シンダーガード(メッツ)
10位 シェーン・ビーバー(インディアンス)
11位 スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
12位 タイラー・グラスノー(レイズ)
13位 クレイトン・カーショウ(ドジャース)
14位 クリス・パダック(パドレス)
15位 ザック・グレインキー(アストロズ)
16位 ザック・ウィーラー(フィリーズ)
17位 柳賢振(ブルージェイズ)
18位 ルイス・カスティーヨ(レッズ)
19位 マイク・ソローカ(ブレーブス)
20位 ヘルマン・マルケス(ロッキーズ)

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