新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、神奈川県は11日、県主催イベントの自粛や県立施設の休館について、今月15日までとしていた期間を3月末まで延長する方針を明らかにした。黒岩祐治知事は「県民の不安解消のため、少しずつ延長するのではなく学校休業にも合わせて長めに設定した」と説明した。県立公園などで飲食を伴う花見についても自粛するよう要請する。
政府が大規模イベントの自粛について「10日間程度」（19日ごろまで）の延長を要請したことなどを受け、同日の危機管理対策本部会議で確認した。県は2月26日～3月15日に開催予定だったイベント134件の中止や延期を決めており、16日以降も一部は既に中止するなどしていた。県職員のテレワ－ク（在宅勤務など）や時差出勤なども3月末まで延長する。
花見については、県立公園や県管理河川の利用者に飲食を伴う宴会などの自粛を11日から要請する。
一方、マスク不足対策として、災害用に備蓄しているマスク3万枚を市町村（政令市を除く）を通じて高齢者施設や放課後児童クラブなどに11日から順次配布する。
