パイレーツが有望株ヘイズら4選手との契約延長を検討か

オープン戦に突入し、レギュラーシーズンの開幕が近付いているこの時期は、各球団が主力選手との契約延長を成立させることが多い。すでにブリュワーズはフレディ・ペラルタとクリスチャン・イェリッチ、ホワイトソックスはヨアン・モンカダとアーロン・バマーとの契約延長を成立させており、レイズもオースティン・メドウズとタイラー・グラスノーとの契約延長交渉を開始したことが報じられている。そんななか、パイレーツも有望株のケブライアン・ヘイズを含む4選手との契約延長を検討しているようだ。

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、パイレーツは複数の若手選手との複数年契約を模索しているという。新たにGMに就任したベン・チェリントンのもと、パイレーツが若手選手との契約延長に前向きであることを関係者も認めている。MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、パイレーツが契約延長についてジョー・マスグローブ(27歳)、ブライアン・レイノルズ(25歳)、ケビン・ニューマン(26歳)、ヘイズ(23歳)の4選手にアプローチしていることを報じている。

チェリントンによると、これらの選手との契約延長交渉は、差し迫ったものではないようだ。しかし、パイレーツは過去にもアンドリュー・マカッチェン(現フィリーズ)やスターリング・マーテイ(現ダイヤモンドバックス)との契約延長をスプリング・トレーニング期間中に成立させたことがあり、グレゴリー・ポランコやジョシュ・ハリソン(現フィリーズ)ともスプリング・トレーニング期間中に契約延長交渉を行っていた。レギュラーシーズンが開幕するまでに複数の選手との契約延長が成立しても決して不思議ではない。

マスグローブは、昨季崩壊したパイレーツの投手陣においてただ1人規定投球回に到達し、11勝12敗、防御率4.44をマーク。レイノルズとニューマンは、昨季レギュラー定着を果たし、2人揃って打率3割をクリアした。ヘイズはまだメジャーデビュー前であり、昨季はAAA級で110試合に出場してOPS.751を記録。野手では球団トップのプロスペクトとの評価を受けている三塁手だ。

同地区の他球団が戦力を充実させるなか、今季は苦しいシーズンになることが予想されるパイレーツだが、チェリントンはこの4選手を軸としてチームを再建していくことを考えているのかもしれない。

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