養殖ワカメ 収穫最盛期 南島原・南有馬 「品質は上々」

収穫したワカメを釜ゆでする明洋さん=南島原市南有馬町

 南島原市南有馬町の大江地区で春の風物詩、養殖ワカメの収穫が最盛期を迎えている。大江漁港に水揚げされたワカメはさっそく釜ゆでされ、鮮やかな緑に輝いている。
 11日も午前4時半に出港した島原半島南部漁協の白倉鉄廣さん(65)と長男の明洋さん(36)は、沖合約100メートルの養殖場でワカメを収穫し、1時間半ほどで戻った。待ち構えた家族やパート従業員がワカメを葉と茎に分けた後、約90度の海水でゆで上げた。
 鉄廣さんは「暖冬の影響で、収穫量は例年の7割程度だが品質は上々。加工した塩蔵ワカメは酢の物にしたり、うどんやラーメンに入れるとおいしいですよ」と声を弾ませた。
 収穫は4月初旬まで続く。

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