箱に「川崎頑張れ!」 中国・瀋陽から防護服千着 新型コロナ対策で

「川崎頑張れ! 日本頑張れ!」と書かれた箱を運び出す川崎市の職員=川崎市川崎区

 新型コロナウイルス対策に活用してほしいと、中国・瀋陽市から防護服千着が11日、友好都市の川崎市へ届けられた。箱には「川崎頑張れ! 日本頑張れ!」と日本語で書かれ、「お互いに見守って助け合い、困難を克服する」という中国語のメッセージも添えられていた。

 川崎市は、ニーズに応じて市内の医療機関などに防護服を配布する予定。担当者は「中国もまだ封じ込めに予断を許さない状況であるのに、私たちを支援してくれて非常にありがたい」と話している。

 川崎市は1月、瀋陽市から「マスクなど必要な物資が調達できない」との相談を受け、備蓄していたサージカルマスクの余剰分約8万枚の提供を決めた。箱には「中国加油(中国頑張れ)!」との紙を貼り、同月31日に発送した。

 市総務企画局によると、発送後、瀋陽市の担当者からはメールや電話で「一番大変な時に助けてくれてありがとう。今も心が温かい」と感謝の言葉が何度も伝えられた。日本での感染拡大を受け、今月5日に瀋陽市から川崎市に支援物資を提供したいとの申し出があったという。

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