南足柄市発祥の早咲き桜「春めき桜」が、秦野市寺山の中丸沢周辺で見頃を迎えた。ピンク色のぼたん雪が枝に積もったように咲き誇る姿が、来週末まで楽しめる。
寺山地区の住民らでつくるグループ「中丸の里山を守る会」が10年ほど前から毎年、沢周辺に5~8本ずつ植栽。今は約90本まで増えた。同会によると、気温が高い日が続いたため、今年は昨年より10日ほど早く7日に開花した。
春を感じさせる陽気となった11日は、沢沿いの桜にカメラを向ける人の姿が見られた。平塚市に住む主婦栁川綾子さん(78)は「緑を背に咲く桜が美しく、空気もおいしい」と感激していた。
同会会長で、手打ちそば店「石庄庵」店主の石井貞男さん(66)は「里山の早咲き桜で、春を感じてほしい」と話している。
同会は今月いっぱい、午後5時半から9時まで春めき桜をライトアップする。